Bunkamuraではこの春、「ブンカチャージ2022」と題し、心の栄養となる様々な文化芸術体験をお届けいたします。この期間に合わせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞では、読書をより身近に、より深くお楽しみいただけるよう、書店員さんがおすすめする書籍をご紹介してまいります。
選書テーマは「新たなトビラがみつかる本」。新しいことに挑戦したくなる春にこそ読みたい、未知なる世界に誘う作品が登場します。本を選ぶのは、WEB連載「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」にご参加いただいた書店の方々。日頃から多くの文学作品に触れる書店員さんの、それぞれの想いをのせた推薦文とともに書籍をご紹介します。
今年の春は、新たなトビラを開く読書を体験してみませんか?
<No.9>
『日本人が見出したヴィンテージの価値 教養としてのデニム』
KADOKAWA 藤原 裕
青山ブックセンター本店 渡慶次真矢
デニムは服の中でも特別だと思う。ゴワっとした肌触り、頑丈さ、ディテールの面白み。何と言っても一番は、着ていくほどに変化していく表情かもしれない。子どもから年配者まで同じように着られて、それぞれの表情がある。普遍的な素材の中に物語を感じてしまう。
この本は教養という言葉に反して誰もが気軽に読みやすく、デニムでたとえるなら「ライトオンス」だ。
自分も新しいジーンズを探しに出掛けてみようと思う。
<推薦いただいた書店>
東京の表参道に店舗を構える新刊書店。「検索でたどりつかない、本とアイデアを。」を合言葉に、イベント・講座やギャラリーを通じて、ビジネス・エンタテイメントからプライベートを豊かにする出会いを大切にしています。オフィスやマンションに「本のある場所」を提案する「ブックコンサル」も行っています。
http://www.aoyamabc.jp/ (外部サイトにリンクします)