Bunkamuraではこの春、「ブンカチャージ2022」と題し、心の栄養となる様々な文化芸術体験をお届けいたします。この期間に合わせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞では、読書をより身近に、より深くお楽しみいただけるよう、書店員さんがおすすめする書籍をご紹介してまいります。
選書テーマは「新たなトビラがみつかる本」。新しいことに挑戦したくなる春にこそ読みたい、未知なる世界に誘う作品が登場します。本を選ぶのは、WEB連載「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」にご参加いただいた書店の方々。日頃から多くの文学作品に触れる書店員さんの、それぞれの想いをのせた推薦文とともに書籍をご紹介します。
今年の春は、新たなトビラを開く読書を体験してみませんか?
<No.7>
『キュッパのおんがくかい』
作/オーシル・カンスタ・ヨンセン 訳/ひだに れいこ 福音館書店
MARUZEN&ジュンク堂書店 渋谷店 中桐裕美
ある夜、テレビで音楽隊の行進を見たキュッパは音楽に夢中!念願かない、街の音楽隊に入ることになりましたが、キュッパは楽譜を見るのが苦手で、音も出せません。演奏会の前日、ついに指揮者に怒られ音楽隊を追い出されてしまいました。落ち込むキュッパでしたが、生活の中にあるたくさんの音たちに気づき、それらを集めて音楽会を開くことにしました。
音を楽しむことが音楽の本質だと改めて気づかされる一冊です。
<推薦いただいた書店>
本の品揃えは渋谷で一番。専門書も充実しており、文具コーナーも品揃え豊富。広い店内でゆっくりと本を選ぶことができ、探している本や読みたい本、読みたくなる本がきっとみつかる書店です。
https://honto.jp/store/detail_1570061_14HB320.html (外部サイトにリンクします)