Bunkamuraではこの春、「ブンカチャージ」と題し、心の栄養となる様々な文化芸術体験をお届けいたします。この期間に合わせて、Bunkamuraドゥマゴ文学賞では、読書をより身近に、より深くお楽しみいただけるよう、書店員さんがおすすめする書籍をご紹介してまいります。
選書テーマは「心をチャージしたいときに読む本」。WEB連載「私のBunkamuraドゥマゴ文学賞」にご参加いただいた渋谷周辺の書店の方々にご協力いただき、元気になりたい時に手に取る本や、原動力となる言葉が詰まった、心がときめく作品などが登場します。
今年は読書で“心をチャージ”する春を過ごしてみてはいかがでしょうか?
<No.2>
『世界中で迷子になって』角田光代 小学館文庫
代官山 蔦屋書店 間室道子(文学コンシェルジュ)
何回渡航を重ねても、旅名人ならぬ旅迷人であるという自覚のある角田さんの、それでも世界へ出るすばらしきエッセイ。「ヨーロッパは石で、アジアは水なのだ」ほか、実際に建物の間を、雑踏の中を、町や村の空気のただ中を、歩いてみたからこそのぐっとくる言葉がほとばしる!またいつか、世界のあちこちに行ける日を夢見て、今は本書を片手におうちで旅気分をどうぞ。
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<推薦いただいた書店>
2011年12月のオープン以来、代官山のランドマーク的存在として注目されているライフスタイル提案型書店。建物は1号館、2号館、3号館に分かれ、個性ある品揃えと各ジャンルに専門知識をもつ「コンシェルジュ」がいることで知られている。
https://store.tsite.jp/daikanyama/ (外部サイトにリンクします)
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