ホーム > Bunkamuraドゥマゴ文学賞 > パリのドゥマゴ賞

Bunkamuraドゥマゴ文学賞 パリのドゥマゴ賞 Le Prix des Deux Magots Paris

Le Prix des Deux Magots 2009

【受賞者】

Bruno de cessole(ブルノ・ド・セソール)

【受賞作品】

『ルール・ド・ラ・フェルムツール・ダン・レ・ジャルダン・ドックシダン(西洋の公園の閉園時間)』

【出版社】

ラ・ディフェランス出版

フィリップ・モンクラールは理想を追い求める文学部の学生。フィリップはパリの知識階級が絶賛していたフレデリック・ストーフという哲学者に魅了され、彼の過去を調べて消息を追っていた。出会った2人は仲良くなり、やがて師弟関係が成りたった。
ストーフはフィリップに、自分の生涯について語り、そして無名で世に埋もれたような暮らしをしながら、いかに自殺が人生の唯一の解決口であると説くようになったかを打ち明ける。また、フィリップを納得させようとして、セナンクール、レオパルディ、ニーチェ、ブロア、ヴァルザーなどという作家たちの大失敗に終わるが堂々たる人生を例に挙げて、ストーフは語る。
しかし、どういうわけか、最初の頃に魅惑されていたフィリップは次第に師匠ストーフを疑い始める。古代ローマにおける自殺の専門家である旧友に会いにローマへ行き、ついにソフィストの後継者にでも騙されているのではないかと思いつく。最後に運命の手先になるのは、フィリップの恋人アリアーヌである。

今年の受賞作品はBruno de cessole著“L'heure de la fermeture dans les jardins d'occident”に決定!

2009年1月27日(火)、パリ「レ ドゥ マゴ」にて"2009年パリドゥマゴ文学賞"の選考会が開かれた。 受賞作品はBruno de cessole著"L'heure de la fermeture dans les jardins d'occident"。 受賞作品は「教養小説でありながら、賛辞の試みとも哲学的スリラーとも言える小説。ソクラテスからニーチェに至るまでの西洋の伝統哲学を横断する輝かしい物語に仕上がっている。」と評された。

サンジェルマン・デ・プレの「レ ドゥ マゴ」の入口にあるショーケースには中原氏の受賞作品が・・・。

受賞者のブルノ氏はジャーナリスト、文芸評論家として活躍中。受賞作品は小説でソクラテスからニーチェに至るまでの西洋の伝統的な哲学がクロスする物語。日本からは"第18回Bunkamraドゥマゴ文学賞"受賞者の中原昌也さんが出席し、ブルノ氏を祝福した。

【受賞者プロフィール】

ブルノ・ド・セソールは記者、文学評論家であり、フランス・クルチュルというラジオ番組に参加。そのほかにフィガロ紙、レクスプレス誌、ルポワン誌、レ・ヌーヴェル・リテレールやレ・レトル・フランセーズの文学雑誌などに執筆している。ラ・ルヴー・デ・ドォ・モンド誌の編集長を得て、現在ヴァルール・ザクチュエール誌の文化欄を担当。2001年には『プロポ・アンタンペスティフ(相応しくない言葉)』という記事集をラ・ディフェランス出版にて出版している。

【ドゥマゴ文学賞の選考委員会 メンバー】

ジャン-ポール・カラカラ、ジャン・シャロン、マリ・ドゥロルム、エリック・デショット、ルイ・ドュセ、アドリアン・ゴッツ、ピエール・キリア、マルク・ランブロン、ジル・ラプージュ、エリック・ヌーホフ、エリック・オリヴィエ、アンヌ・ポンス、ジャン-マリー・ルアール(アカデミー・フランセーズ会員)

PAGE TOP