指揮:ラドミル・エリシュカ
Condouctor:Radomil Eliska
スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲
Smetana:Prodaná nevěsta,Overture
スーク:組曲「おとぎ話」作品16
Suk:A Feiry Tale Suite for Orcestra,Op.16
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95「新世界から」
Dvořák:Symphony No.9 in E minor
2009年に感動的なN響デビューを果たしたチェコの巨匠エリシュカがN響オーチャード定期に再登場する。プログラムは、彼の十八番ともいうべきチェコ音楽。エリシュカは、チェコのドヴォルザーク協会の会長を務めるドヴォルザークの権威。また、ドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」のヨーロッパ初演(1894年)を担ったカルロヴィ・ヴァリ交響楽団の首席指揮者を1969年から1990年まで務めるなど、「新世界交響曲」とは縁が深い。まさに正統派「新世界交響曲」を聴くことができるだろう。ドヴォルザークの弟子であり、師の娘と結婚したスークの組曲「おとぎ話」もボヘミア色の濃い、魅力的な作品だ。そしてチェコ国民派楽の祖といわれるスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲。チェコ音楽の真髄に触れるコンサートになるに違いない。
チェコの重鎮指揮者。1931年生まれ。ブルノ音楽大学でヤナーチェクの高弟ブジェチスラフ・バカラに師事。その後、チェコの名門オーケストラ、カルロヴィ・ヴァリ交響楽団の首席指揮者兼音楽監督を1969年~90年まで務めた。チェコ・フィルやプラハ交響楽団にしばしば客演。2008年までプラハ音楽大学指揮科教授を務める。チェコ・ドヴォルザーク協会会長。2004年11月に初来日。2008年、札幌交響楽団首席客演指揮者に就任。2009年NHK交響楽団の初共演。