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N響オーチャード定期 2013-2014シリーズ

トピックス

ヴァイオリニスト 岡崎慶輔氏インタビュー

3月9日のN響オーチャード定期には、現在チューリヒ歌劇場のコンサートマスターを務めるヴァイオリニスト岡崎慶輔氏が登場。公演に先駆けて、チューリヒより日本の観客のみなさまへメッセージを寄せていただきました。

 

― チューリヒ歌劇場管弦楽団のコンサートマスターを務めていらっしゃいますが、その歌劇場やオーケストラにはどのような特徴がありますか? 

チューリヒ歌劇場は、チューリヒ湖岸に立つ白亜の美しいオペラハウスです。その前身は、リヒャルト・ワーグナーがチューリヒで活動していた頃にあった1834年設立の劇場で、1890年に火災で焼失し、1891年に1100席余りの新劇場が建設され、その後、年を経て改装され、歴史を感じる優雅なたたずまいの歌劇場です。今日では、ヨーロッパでもトップクラスの歌劇場との評価を得ています。

ヨーロッパで人気と実力を併せ持つ一流の歌手の方々が、毎夜、有名なオペラの演目を華やかに演じていますが、観客と歌手の距離が非常に近く感じられ、舞台と一体となったような、臨場感や雰囲気を十分堪能できる歌劇場です。2007年には、初来日をし、大変好評を博しました。2012年シーズンから、ファビオ・ルイジが音楽監督になり、オーケストラも“フィルハーモニア・チューリヒ”と改名され、オペラやバレエ公演のほか、スイス以外でのオーケストラ・コンサートや、室内楽コンサートの活動も積極的に行っています。

 

― どうしてチューリヒ歌劇場のオーケストラに入ろうと思われたのですか?

ベルリン・フィルハーモニーのカラヤン・アカデミーで2年間、学びましたが、やはり、オペラの分野も学びたいと思っていたところ、タイミング良く、チューリヒ歌劇場オーケストラでコンサートマスターの募集がありましたので、入団試験を受け、幸い合格しました。

 

― コンサートマスターとして気をつけてられることは何ですか?

団員の方々は、国籍・宗教・文化もさまざまですから、日頃から、コミュニケーションを図るよう努めています。次に担当する演目では、演目毎に異なる指揮者の音楽の解釈を十分に理解し、それを言葉と演奏を通して、団員に正確に伝えることに留意しながら、歌手との調和を取りつつ、最善の演奏を実現し、公演を成功させることです。

 

― オーケストラとソリストの両立はいかがですか?

歌劇場オーケストラは、特に初演ものは、公演までリハーサルが多く、さらに本番は演奏時間が長いですので、時間的にソロ活動には制約があります。オーケストラの職務を遂行しながら、ソリストとしても両立させるには、日頃から、音楽的な感性を磨き、演奏のテクニックを維持・向上するよう、努力し続ける必要があります。

 

― ソリストとしてこれからやっていきたいことは何ですか?

現状に甘んじることなく、ソリストとしても進化できるよう、 研鑽に努めていきたいと思います。特に日々オペラの世界で学んでいるイメージづくりや表現力を、ソロの分野にも一層反映させたいと思っています。

 

― 今回演奏されるブラームスのヴァイオリン協奏曲の最大の魅力は何ですか? 

ブラームスの唯一のヴァイオリン協奏曲として名高く、私にとっても特別な存在の協奏曲です。

1つのヴァイオリン独奏付きの交響曲ともいうべきブラームス音楽特有の壮大なスケールと、叙情的で牧歌的な旋律、繊細さを併せ持ち、実に重厚かつ美しい協奏曲です。またソロ・ヴァイオリンのカデンツ(ヨアヒム作)も有名で、全楽章を通して、オーケストラとのシンフォニックな世界へ引き込まれます。

 

― これまでブラームスの協奏曲を弾いた中で特に印象に残っている演奏会はありますか?

2005年のミュンヘン国際コンクールで1位を戴き、ミュンヘンのガスタイクホールでヤコフ・クライツベルク指揮バイエルン放送交響楽団と共演しましたが、満員の聴衆の皆さんの興奮と熱気が伝わり、私自身、とても感動し、印象に残る演奏会でした。

 

― オーチャードホールには何か思い出やイメージをお持ちですか?

オーチャードホールでの演奏は、今回が初めてです。素晴らしいホールと聞いていますので、大変、楽しみにしています。

 

― リュウ・シャオチャさん&N響と共演する今回の演奏会への抱負をお聞かせください。

今回、初めて共演の機会を戴きましたので、皆様に楽しんで頂けるよう、心を込めて演奏したいと思います。