
自然腐食によるエッチング
雁皮、紙、桐の板によるコラージュ
「小さな銅の板を世界のアーティストに送る。それを身近な場所に埋め、数カ月後に掘り出し、埋めた場所のものがたりとともに返送してもらう」。このプロジェクトは、コロナ渦がまだ世界に拡大する前、2019年秋より開始され、ロックダウン等で大きく遅延しましたが、49枚の銅版が9カ国、29の都市に埋められました。
途中、郵送で紛失したもの、火災で消失したものもありましたが、最終的に戻った43枚の銅版をプレス機で刷り、彼らが埋めた場所のものがたりとともに作品にしました。
このプロジェクトは2022年夏にフランスで展示され、反響を呼びました。その一部を展示いたします。自然と人が描きだすものがたりを、楽しんでいただければ幸いです。