スタッフダイアリー

2004年7月アーカイブ

美術館で会いましょう

正直言って、このミュージアム・ギャザリングというプロジェクトをお手伝いする前は、ザ・ミュージアムにほとんど足を運んだことがありませんでした(ブンカムラのみなさん、すみません...)。もちろん好きなアーティストの展覧会がある時は見に来ますし、来たら来たで、ついでにドゥ マゴでお茶を飲んだり、ナディッフをのぞいたりして楽しいのですが。個人的には映画が大好きなので、ル・シネマには結構行くんですけどね。で、ギャザリング・スタッフとして、強制的に(笑)毎回の展覧会を拝見するようになって思ったことが1つ。それは、ある美術館で行われる展覧会を見続けるのはかなり楽しい、ということです。一番大きな理由は普段なら見ない人の作品や世界に触れられるということだと思います。人間でもそうですよね。例えば、初めて出会った相手と話してみて、相手が見た目通りの人だとさほど驚きはありませんが、普段絶対会わない種類の人や見た目と中身が全然違う人と出会ったときには、驚きもあるし新鮮さもあるし、時には感動さえあったりする。やっぱり触れてみないとわからないっていうことはあるもんです。続けていると「次の展覧会はどんなだろう」とワクワクしてきますよ。こういう美術館との付き合い方もオススメです。

オードリー・ヘップバーン展を観て

また週末にオードリー展に足を運んだのですが、いや〜凄い人ですね。特に女性の方がとても真剣な目付きで見られているのが印象的でした。やっぱり女性にとって彼女の存在はやはり特別な輝きを持っているんでしょうね。 今回はちょっとしたアミューズメントパークのような会場になっていて、とてもユニークな展示だったと思いますが、こんな風に展示の仕方ひとつで伝わることやその質も変わってくるのが展覧会の面白いところですよね。 写真もやはりシャッターを押すことだけではないんですよね。撮る→選ぶ→見せる、まででひとつの「写真」という行為だと思います。ぜひそんな視点で展覧会を見てみると、もっとよく作品やアーティストのことが見えてくる気がします。 それでは!

親子での美術館鑑賞

 先日、オードリー・ヘップバーン展でギャザリングに参加してくださったマダム由美子さんが、「この展覧会をぜひ娘にも見せたい!」とお嬢さん(9歳)と一緒に来館されました。やはりバレエを習っているというお嬢さんはオードリーが子どもの頃に描いたバレリーナの絵が可愛かったと目を輝かせて楽しんでいらして、お母様はお子様のそんな様子を温かく見守ってらっしゃる姿が印象的でした。オードリー展ではその他にもおばあさんと孫息子さんらしき2人連れやお父さんと小学生くらいのお嬢さんの2人連れといったような組み合わせのお客様がけっこう見受けられて、まったくの想像ではありますが、もしかしたらふだんはあまり一緒には出かけないけれど「お父さんが若い頃好きだったオードリーの展覧会を一緒に見に行こうよ」的な会話が交わされて来てくださってるのかも…と考えると、美術館を運営している側としてはとても嬉しくなります。一人で行く美術館、だれかと一緒に行く美術館…、こういうのもひとつのつながりですよね。