スタッフダイアリー

2014年6月アーカイブ

『オープン!ヴィレッジ』2限目

『ようこそ、Bunkamuraへ!×シブヤ大学』のコラボレーション企画『オープン!ヴィレッジ』に公式ライターとして参加させていただいています。第2限目は、シアターコクーンを教室にした『繭(コクーン)から生まれる熱いドラマ ~ シアターコクーンの挑戦』。授業レポートがアップされましたので、ぜひご覧ください。


【公式授業レポート】→http://www.bunkamura.co.jp/openvillage2014/index.html
               (右メニューの「授業レポート」からご覧いただけます)


と、ここで、またまたはみ出しレポートを少し。

今回の授業は、”演劇初心者”の方はもちろん、演劇や舞台に興味のある方に、より深くシアターコクーンという劇場を知っていただくのが目的。レポートにも書いた通り、五感でシアターコクーンの素晴らしさを体験できる内容だったのですが、特に心に残ったのは”熱”。

普段は”裏方”として上演される作品を支えていらっしゃるスタッフのみなさんの”情熱”でした。座学でのシアターコクーンに対する想い、バックステージツアーでの職人としての知識、カーテンコールでの熱血指導など、スタッフのみなさんからひしひしと”熱”が伝わってきました。

演劇の分野は、60年代以降、小劇団、小劇場と呼ばれる人たちやハコが文化を支えてきた背景があります。今、小さな劇団を主宰している私の知人が、シアターコクーンで上演することを夢見て活動しています。個人的に「演劇に携わる人たちは熱い」という印象があり、今回もあらためてその”熱”を感じました。


授業が終わったあと、運営スタッフの長谷川さんが、「他の施設の方々と共に、ひとつの仕事に関われたことがうれしい」という内容の挨拶をなさったんですが、これはグッときました。

点と点を結んで面に、異なる人や組織をつないでシナジー(=相乗)効果を、みたいなことって、さまざまなビジネスやアートの現場で耳にしますが、それを実現するのは本当に難しい。今回Bunakmuraの6つの施設のスタッフさんたちが、それぞれの場所で開催される授業のためにひとつになっているのを、スタッフの一人として肌で感じているのですが、長谷川さんの言葉を聞いて、まだ2限目ですが、すでに今回の『オープン!ヴィレッジ』の企画は成功したんだな、と思いました。
”裏方”の仕事を意味も無くお客さまに見せる必要はありません。でも、今回の授業で、シアターコクーンという劇場の、そしてスタッフさんの”熱”を、私と同じように少しでも感じてくださった生徒さんがいれば嬉しいです。情熱なくして、挑戦はありえない。シアターコクーンの”挑戦”は、これからもずっと続くと思います。


余談ですが、最後のカーテンコール体験のときにトーキング・ヘッズの「サイコ・キラー」という曲が使われたのですが、何も無い舞台+この曲とくれば、洋楽好きの方はトーキング・ヘッズのライブ映像『ストップ・メイキング・センス』を思い浮かべた方も多かったのではないでしょうか。80年代の金字塔とも言える伝説のライブ。スタッフの中にファンの方がいらっしゃるのかな?



ということで、前回と同じくオフショット。左から長谷川さん、宇津木さん、おやびん、です。みなさん、お疲れ様でした~。