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N響オーチャード定期 2011-2012シリーズ
N響オーチャード定期 2012-2013シリーズ
N響オーチャード定期 2013-2014シリーズ
N響オーチャード定期 2014-2015シリーズ

休日のマチネにゆったりと名曲を楽しむ N響オーチャード定期2014-2015シリーズ

2014/11/9(日)、2015/1/31(土)、3/14(土)、4/29(水・祝)、7/4(土) <全5回>

Bunkamuraオーチャードホール

トピックス

ソリスト:松田理奈 インタビュー

今回のN響オーチャード定期でN響と初共演するヴァイオリニストの松田理奈さんにお話をお伺いしました。
  
今回、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を選ばれた理由からお話ください。
「チャイコフスキーの協奏曲は、これまで札響、新日本フィル、大阪フィル、関西フィル、九響など、いろいろなオーケストラと共演してきました。 
この協奏曲は、バレエの舞台に例えると、プリンシパル・ダンサーが一人で華麗な舞を見せるような印象を受けますが、私にとっては、プリンシパル・ダンサーが舞台上にいる様々なダンサーの踊りを見ながら踊っている情景が目に浮かぶのです。つまり、ヴァイオリン奏者が単独で演奏するのではなく、各楽器の奏者とそれぞれの視点で対話をするように演奏する曲と捉えています。
N響からの始めのオファーでは、モーツァルトかハイドンを提示されましたが、会場がオーチャードホールですし、初めてのオーケストラとの共演でしたら、より多くの奏者の方たちと一緒に対話しながら演奏したい、という思いでこの曲を選びました。私も各楽器パートの近くまで移動して弾きたいくらい。指揮者ともコンタクトが取り易い曲です」

チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲からバレエを想像されるところが素晴らしいですね。
「私はオペラやバレエが大好きで、ミュンヘン時代はオペラに通っていました」
 
今回、N響と初共演なのですね。
「N響とは初共演ですが、私は堀(正文)先生の門下ですので、中学生の頃からN響の高輪練習場やコンサートには通っていました。先日(2月14日)、堀先生のコンサートマスターとしての最後のコンサートにも行きましたが、号泣してしまいました。堀先生がコンサートマスターを務めるN響との共演がずっと目標だったのです。私が高校生の頃、諸事情でヴァイオリンをやめていた時期があったのですが、堀先生は多忙にもかかわらず、私に時間を割いて説教してくださった大切な恩人です。高価な(!)トルテ(弓)で足をピシッと…叱られたことも忘れられません(笑)。また、小学校の1年から4年まで習っていた先生がフォアシュピーラーの田中裕さんでした。
 N響は幼い頃からたくさん聴いてきました。やはり独特の緊張感をステージに感じますね。でもあの場で伸び伸びと弾きたいなと思います。初共演がただただ楽しみです」
 
オーチャードホールについてはいかがですか?
「10年ほど前にジルベスターコンサート(2005-2006)でお世話になりました。指揮は小林研一郎さん。サラサーテの《カルメン・ファンタジー》の後半を弾きました。超絶技巧の楽曲を制限時間の中で演奏する、という苦い思い出の本番ではありましたが。
 オーチャードホールは響きますね。大きいホール、天井の高いホールを意識しつつ楽しみたいですね。いつもホールの左上の角に向かって弾くのが好きなのです」
 
娘さんとの日々をブログやtwitterに書いてられますね。ソリストとしての活動と子育ての両立はたいへんでしょう。
「2歳になりました。今日も娘を保育園に送ってから来ました…かなり忙しいです。ですが、笑わせてくれることも多く笑顔にならない日はありません。今はスケジュールを調整させてもらいながら、理解ある夫、シッターさんや保育園との連携で音楽に没頭できる時間を、ありがたくも与えていただいています。娘と遊んだり、一緒に音楽を聴いて楽しんだり、逆に音楽とじっくり向き合える時間が増えたと思います。一緒に音楽聴いて楽しんだり」

これからの活動についてお話しください。
「来年2016年がCDデビュー10周年にあたります。この10年の間には、結婚もあり、出産もあり、さらにスランプもあり、楽器から離れていたときもありました。でも、音楽は常にオープンで、何でもいつでも受け入れてくれました。ヴァイオリンに救ってもらったこの10年でした。表現するには素直な感性が大切だと知らされました。今は感じたことを、思い切って演奏に出そうとしています。次のフィールドに行く楽しみもあります。来年は、ヴァイオリニストであり作曲家であったクライスラーやイザイ、ヴィエニャフスキなど、ヴァイオリンを特に愛した人たちの作品を集めて、リサイタル・ツアーをしたいと思っています。そしてCDも作りたい」

最後にメッセージをいただけますか。
「N響との初めての共演、アルヴォ・ヴォルマー・マエストロとの初めての共演、さらにオーチャードホールでコンチェルト全曲を弾くのも初めて!といろいろな初めてが詰まった公演です。様々なワクワクの伴ったチャイコフスキーになると思います。そんな楽しんでいる姿をお客様に見ていただけたら、うれしいです!」

インタビューアー 山田治生