熊川哲也が導く若き精鋭たち――Kバレエ ユース
熊川哲也が総監督を務めるKバレエ ユースは、22歳までの若手ダンサーにより構成されるジュニア・カンパニー。メンバーは厳正なるオーディションにより選出され、リハーサルから本番に至るまでプロのバレエ団と遜色のない舞台環境で研鑽を積んでいます。まさに、即戦力を兼ね備えたダンサーを育成する“バレエ学校とバレエ団の間のような存在”がKバレエ ユースと言えるでしょう。
2013年には第1回記念公演としてカンパニーと同じ熊川版『白鳥の湖』を、そして翌年にはゼロからの創作に挑んだ新作『トム・ソーヤの冒険』を世界初演。さらに2017年にはプロのバレエ団でもレパートリーにするのは困難な古典バレエの超大作『眠れる森の美女』を全幕上演する快挙を達成。“子供達の一生懸命な姿が感動的”というレベルをはるかに超えるプロ顔負けの完成度で大きな話題を呼びました。
4作目の挑戦はドラマティックな夢物語『くるみ割り人形』!
これまで大きな成果をあげてきた彼らが今回挑戦するのは、世界中で愛される不朽の名作『くるみ割り人形』です。『白鳥の湖』『眠れる森の美女』と並びチャイコフスキー三大バレエのひとつである本作には、多彩なキャラクターや高度なテクニックを要する雪の場面の群舞など見どころがいくつも散りばめられています。高い技術のみならず観客を物語に惹きこむ豊かな表現力も必要とされる作品ですが、カンパニーで長年看板プリマとして活躍し、今回から新・芸術監督に就任した浅川紫織ら教師陣がその知識と経験を惜しみなく次世代へと伝えることでしょう。また、ドロッセルマイヤーに初挑戦となるKバレエ カンパニーのプリンシパル 遅沢佑介の出演にも注目が高まります。
今回主演を飾るのはいずれも10代のダンサーたち。可能性を秘めた彼らのひたむきな姿勢とその瑞々しい感性が『くるみ割り人形』の新たな魅力を引き出してくれるに違いありません。未来のバレエ界を背負って立つ若きダンサーたちの花開く瞬間をどうぞお見逃しなく!

















