「シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ」として、2016年秋からスタート。作品・プランナー・俳優など限定することなく、劇場が広く世界の演劇と出会い、成長していきたいという思いから生まれた。

ギリシャ悲劇をはじめとする翻訳戯曲への挑戦、演劇で国境を越える冒険へと導いてくれた演出家・蜷川幸雄芸術監督の逝去も、このシリーズを始めるひとつのきっかけだった。蜷川作品と同じく世界に通用する演劇を作り続けるために、海外に目を向け、まずは演出家との出会いから始めた。2015年5月に上演された『地獄のオルフェウス』(作:テネシー・ウィリアムズ、翻訳:広田敦郎、演出:フィリップ・ブリーン、美術:マックス・ジョーンズ、出演:大竹しのぶ、三浦春馬 他)はシリーズスタート前の作品であるが、Vol.0ともいえる企画であった。

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演出家紹介

Jonathan
Munby

ジョナサン・マンビィ

イギリスのブリストル大学で古典戯曲を中心に演劇を学び、卒業後はブリストル・オールド・ヴィック劇場を経て、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)に入団。同カンパニーにて、3年間アシスタントディレクターを務め、グレゴリー・ドーランやリンゼイ・ポズナーといった人気演出家の元で研鑽を積む。

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ドーラン演出による RSC『マクベス』(アントニー・シャー主演)では 2000年の東京公演にも随行した。RSCの大作『カンタベリー物語』(05)では3人の演出家チームの1人として演出を手掛け、ストラトフォード・アポ ン・エイヴォン、ロンドン、アメリカ・ワシントンでの公演を大成功に導く。RSC、グローブ座、ヤング・ヴィッグ劇場、ナショナル・シアター・スタジオと いった、ロンドンの名門劇場の他、イギリス地方劇場でも数々の舞台を手掛けている。ワシントンD.C.で演出した『The Dog in the Manger』(09)ではヘレン・ヘイズ賞最優秀演出賞候補に挙がった。
2012年には、佐藤健・石原さとみ主演『ロミオ&ジュリエット』(赤坂 ACT シアター/シアター BRAVA!(大阪))の演出で、日本にも活動の場を広げる。
2013年12月にはRSCの新作公演『Wendy and Peter Pan』を演出。(ウエストエンド、ブロードウェイで大好評を博した『Matilda』に次ぐ作品として話題を呼び2015年にウエストエンドで再演。)2014年はロンドン・グローブ座にて『Antony and Cleopatra』、Creative Associateを務めるイングリッシュ・ツアリング・シアター『Twelfth Night』、シアターロイヤルバースにて『Therese Raquin』を上演。劇評各紙が5STARSをつけ絶賛。2015年は、ジョナサン・プライス主演『The Merchant of Venice』(RSC・グローブ座)上演。2016年『OTHELLO』(シカゴシェイクスピアカンパニー)、『ALL THE ANGELS』(ワナメイカー・プレイハウス)上演。2017年は9月に『KING LIAR』(チチェスターフェスティバル劇場)上演、12月にケープタウンで『KING KONG』(フガードシアター)を上演予定。

vol.1 るつぼ

2016/10/7(金)~10/30(日)

作:アーサー・ミラー
翻訳:広田敦郎
演出:ジョナサン・マンビィ
美術・衣裳:マイク・ブリットン

出演:堤真一、松雪泰子、黒木華、溝端淳平、秋本奈緒美、大鷹明良、玉置孝匡、冨岡弘、藤田宗久、石田登星、赤司まり子、清水圭吾、西山聖了、青山達三、立石涼子、小野武彦
岸井ゆきの、皆本麻帆、富山えり子、川嶋由莉、穴田有里、中根百合香、万里紗、大内唯、原梓、Reina

現代にも通じる集団心理の恐ろしさを浮き彫りにする長大で重厚テーマの戯曲をジョナサン・マンビィの的確な演出とマイク・ブリットンの美しい装置・衣裳で息をつくことも忘れるような濃密な舞台に仕上げた。勝柴次朗(照明)、黒田育世(振付)、かみむら周平(音楽)ら日本人プランナーとのコラボレーションも人間の狂気と崇高さを表現する上で最大の効果を発揮した。

Richard
Twyman

リチャード・トワイマン

ロンドン・ロイヤルコートにてインターナショナル・アソシエイト・ディレクターを務め、数々の話題作を演出した後、2016年秋より英国内随一のプロデューシングカンパニーであるイングリッシュ・ツアリング・シアターの芸術監督を務める。

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それ以前は、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)にて研鑽を積み、14作品のクリエイションに携わる。2009年にオリヴィエ賞3部門を受賞した『The Histories』では『Henry Ⅳ』PtⅡの演出を手がけ、Evening Standard Editors Choice Awardを受賞。
ナショナルシアターにてPeter Hall演出の『Twelfth Night』にも参加、Bush Theatre、Old Vic、Bath Theatre Royalなど様々な劇場で演出。またウエストエンドにて『The Mystery of Charles Dickens』を演出するなど若手ながら確かなキャリアを積み、ロンドン演劇界にて脚光を浴びている。
ロイヤルコートにて2015年、パレスチナ劇作家の新作戯曲『Fireworks』を演出。同劇場では、『You For Me For You』、『Torn』を演出し、高い評価を得ている。
イングリッシュ・ツアリング・シアターでは、2017年2月に『OTHELLO』を演出。こちらも批評家達からの絶賛を浴びた。

vol.2 危険な関係

2017/10/8(日)~10/31(火)
作:クリストファー・ハンプトン
翻訳:広田敦郎
演出:リチャード・トワイマン
美術・衣裳:ジョン・ボウサー
出演:玉木宏、鈴木京香、野々すみ花、千葉雄大、青山美郷、佐藤永典、土井ケイト、新橋耐子、高橋惠子
冨岡弘、黒田こらん

Phillip
Breen

フィリップ・ブリーン

英国リバプール出身。ケンブリッジのトリニティ・カレッジにて社会政治学を学びながら、数多くの学生演劇を演出。2001年には、エジンバラフリンジフェスティバルにて、The Perrier Comedy Award にノミネート。

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その後はオリヴィエ最優秀監督賞受賞の巨匠テリー・ハンズに師事。フィリップの演出家としてのプロデビューは、グラスゴー・Citizens Theatreにてブレヒトの『アルトロ・ウィの抑え得た興隆』。
その後、ロイヤルオペラ、ロイヤルシェイクスピアカンパニー(RSC)、チチェスターフェスティバルシアターにてアシスタントディレクターを務め、スティーブン・ピムロット、マーティン・ダンカン、ナンシー・メックラー、そしてグレゴリー・ドーランといった演出家の元で確かな実績を踏み、彼らの信頼を勝ち得てきた。
独立してからの30本以上に及ぶ自身の演出作品は、Fringe Firsts, Critics Association Awards for Theatre in Scotland, Time Out New York "Best of" Awards, Off Broadway Stonys, Stage Awards and The Holden StreetTheatre Award など様々な演劇賞を受賞もしくはノミネート。新作から、古典戯曲、ミュージカル、ジャズキャバレー、コメディまで幅広い分野の作品を演出。
また、アシスタントディレクター時代も含め、ウエストエンド、オフブロードウェイ、東京、シドニー、メルボルン、ドバイ、LA など世界各地での上演を経験。古巣RSC での演出家デビューは、2012年(〜13年)の『ウィンザーの陽気な女房たち』で、劇評家達をうならせ、大好評を博した。 そして、2014 年ロンドン・トライシクル劇場で演出したサム・シェパード作『TRUE WEST~本物の西部』が劇評各紙で高く評価され、一躍その名を広める。(2013年グラスゴー・Citizens Theatre で上演した作品のリバイバル。)
また、2014年12月RSC『The Shoemaker's Holiday』も好評を博し、2015年5月『地獄のオルフェウス』(出演:大竹しのぶ、三浦春馬、水川あさみ、三田和代ほか)にて、日本で念願の演出家デビューを果たし、見事に成功を収めた。
2017年5月、ジャイルズ・ハヴァガル翻案による『TRAVELS WITH MY AUNT(叔母との旅)』をスコットランドCitizensTheatreにて上演。

vol.0 地獄のオルフェウス

2015/5/7(木)~5/31(日)
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:広田敦郎
演出:フィリップ・ブリーン
出演:大竹しのぶ、三浦春馬、水川あさみ、西尾まり、峯村リエ、猫背 椿、吉田久美、深谷美歩、粟野史浩、チャック・ジョンソン、冨岡弘、中村彰男、真那胡敬二、久ヶ沢徹、山本龍二、三田和代

vol.3 欲望という名の電車

2017/12/8(金)~12/28(木)
作:テネシー・ウィリアムズ
翻訳:小田島恒志
演出:フィリップ・ブリーン
美術:マックス・ジョーンズ
出演:大竹しのぶ、北村一輝、鈴木 杏、藤岡正明、少路勇介、粟野史浩、明星真由美、上原奈美、深見由真、石賀和輝、真那胡敬二、西尾まり