(1946年10月27日コペンハーゲン生れ)
バランシン&ロビンズの後継者、現芸術監督
デンマークに生まれ育ち、デンマーク・ロイヤル・バレエのメンバーだった叔父と叔母を始めとして、数人の踊り手を生み出した一族の出身である。彼はコペンハーゲンにあるデンマーク・ロイヤル・バレエ学校でバレエを習い始め、18歳で同カンパニーのメンバーとなった。21歳でプリンシパル・ダンサーとなり、ブルノンヴィル(デンマークの振付家、「ラ・シルフィード」等)の作品の大半のみならず、古典及び現代舞踊の作品まで幅広くこなした。
マーティンスがNYCBと関わりを持つようになったのは1967年のことで、エジンバラ芸術祭にカンパニーが参加した際「アポロ」のタイトル役として招かれたのが始まりであった。彼はNYCBの客演アーティストとして3年間踊った後、70年プリンシパル・ダンサーとして正式にNYCBに入団。踊り手としての経歴は、83年に引退することで終わりを迎えたが、その間マーティンスは実に多様な役柄を踊り、19世紀古典「コッペリア」のフランツ役から、バランシンの「セレナーデ」「ストラヴィンスキー・ヴァイオリン・コンチェルト」「ロベルト・シューマンの『ダヴィッド同盟舞曲集』」の主役まで、幅広いスタイルをこなしてきた。
81年、彼はバランシン、ロビンズとともに、NYCBのバレエ・マスターに就任。83年バランシン亡き後、ロビンズとともに芸術監督に就任。92年からはダイヤモンド・プロジェクトと題し、新人振付家の発掘を目的とする企画も行っている。

◆ ニューヨーク・シティ・バレエでの主な作品
1977年 「カルシウム・ライト・ナイト」音楽:アイヴズ
1981年 「兵士の物語」音楽:ストラヴィンスキー
「魔法の笛」音楽:ドリゴ
1990年 「フィアフル・シンメトリーズ」音楽:アダムズ
1991年 「眠れる森の美女」音楽:チャイコフスキー(プティパ版による新演出)
1993年 「ジャズ」音楽:ウィントン・マルサリス
©Paul Kolnik, Martha Swope


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