ヴィルヘルム・ケンプに師事するなどドイツ正統派の流れをくむ円熟の巨匠、ゲルハルト・オピッツがN響オーチャード定期に初登場し、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」で至芸を披露する。ウィーン、サンクトペテルブルク、アメリカで学び、既にヨーロッパで活躍する、シンガポール出身の新進気鋭の指揮者、ダレル・アンにも注目。ムソルグスキー=ラヴェルの「展覧会の絵」でその実力が示されるに違いない。
ダレル・アン
シンガポール生まれ。サンクトペテルブルグ音楽院やイェール大学で学ぶ。2007年、ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。2014年、N響、読売日響とも共演。2015年までブルターニュ管弦楽団音楽監督を務める。
ゲルハルト・オピッツ
1953年、バイエルン州生まれ。ヴィルヘルム・ケンプに学ぶ。1977年、ルービンシュタイン国際コンクールで優勝。ウィーン・フィルやベルリン・フィルなど一流楽団と、ジュリーニ、ムーティ、サヴァリッシュ、マゼール、メータ等の指揮者と共演。