世界有数のバレエダンサーの姿を描き続け、故ダイアナ妃をはじめとする世界中の皇室からもファンの多いロバート・ハインデル。20代で『TIME』誌の表紙を飾り、一年で最も優れたイラストレーションに送られる「ハミルトン・キング賞」も受賞しています。若き日に魅了されたバレエダンサーを描くために44歳でファイン・アーティストに転向。以後、その生涯をダンサーを描くことに捧げました。
絶妙に淡い独特の色使いや、構図のデザイン性も高く評価されるハインデルですが、真に彼の瞳が捉えたのは、煌びやかな舞台上のバレリーナではなく、練習に打ち込むダンサーたちのひたむきな姿でした。来る舞台に向けた一心の努力、あふれ出る気迫、その情熱が体から解き放たれる一瞬一瞬を描くことにハインデルは生涯を捧げたのです。
本展示では、ハインデルの魂のこもった希少な原画に加え、新作の版画をご紹介いたします。絵画から溢れでるハインデルの暖かな人間愛が、キャンバスを通じて皆様の空間までをも魅了することでしょう。
◆ギャラリートーク開催◆
【開催日】2/26(日)
【開催時間】15:00~
【会場】Bunkamura Box Gallery
日本バレエ協会が毎年最も顕著な活躍をされたバレエダンサーに送る服部智恵子賞。その2016年の受賞者である牧阿佐美バレエ団プリンシパル青山季可さんと、1992 年からハインデルを日本で紹介されているアートオブセッションの出川氏をお招きして、バレエと絵画の優美な世界を語っていただきます。
※参加費無料 ※事前予約不要 (直接Bunkamura Box Galleryへお越しください)