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及川正通
「時代はサーカスの象にのって
(天井桟敷)」
オフセット 1969年 |
混沌とした激動の時代に暗躍した「反主流」の旗手たち
1960〜70年代、高度成長期の日本では、資本主義の矛盾が露呈し、ヴェトナム戦争への厭戦観が蔓延していました。社会に対する若者たちの不満は膨れ上がり、サイケデリック、ヒッピー、ドラッグなどに象徴されるように、「カウンター・カルチャー」(=若者が牽引する反体制的な文化の総称)という言葉が生まれ、これまでの文化の概念が劇的に変貌を遂げました。
この時代は、赤瀬川原平の「千円札裁判」、寺山修司の「天井桟敷」などのアングラ実験演劇、暗黒舞踏の土方巽、衝撃的なインパクトで話題になった横尾忠則・宇野亜喜良のポスター、澁澤龍彦・種村季弘によって紹介された海外の幻想、異端文学、映画界ではATG(アートシアターギルド)、松竹ヌーヴェルヴァーグが全盛を迎え、漫画の世界では手塚治虫による「COM」、つげ義春・白土三平を生んだ「ガロ」が刊行。それら実験的・前衛的な試みは、当時の反主流の文化と共に一大ムーブメントを巻き起こしたのです。
時にはその過激な表現故、スキャンダルになり当時の社会を騒がせることもありました。しかし過去を遡ると、異端者たちの破壊的でエネルギッシュな変革によって、それまでの価値観が根底から覆され、後年の文化全般に多大な影響をもたらしているのは、歴史が証明しています。
本展では1960〜70年代を背景に近代モダニズムに背を向け、当時、アートにカテゴライズされていなかった「反主流」の旗手たちと、後年その系譜に影響を受けた作家にスポットを当て、その実験的な試みによる絵画・版画・ポスター作品、書籍など稀少なコレクションアイテムを一堂に集め、展覧販売します。
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