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修道士は沈黙するLe confessioni

3/17(土)よりロードショー
◆4/27(金)までの上映
会場:Bunkamuraル・シネマ

©2015 BiBi Film – Barbary Films

ドイツの高級リゾートホテルを舞台に繰り広げられる社会派ミステリー

ドイツ、ハイリゲンダムの空港に、イタリア人修道士、ロベルト・サルスが降り立つ。彼は迎えの車に乗り、ある国際的な会合が開かれる場に向かう──。バルト海に面したリゾート地の高級ホテルで開かれる予定のG8の財務相会議。そこでは世界市場に多大な影響を与える再編成の決定がくだされようとしている。それは貧富の差を残酷なまでに拡大し、特に発展途上国の経済に大きな打撃を与えかねないものだ。会議の前夜、天才的なエコノミストとして知られる国際通貨基金(IMF)のダニエル・ロシェ専務理事は、8ヵ国の財務大臣と、ロックスター、絵本作家、修道士の異色な3人のゲストを招待して自身の誕生日を祝う夕食会を催す。会食後、サルスはロシェから告解がしたいと告げられる。翌朝、ビニール袋をかぶったロシェの死体が発見される。自殺か、他殺か?殺人の容疑者として真っ先に浮上したサルスは、戒律に従って沈黙を続ける。間近に迫るマスコミ向けの記者会見。ロシェの告解の内容をめぐり、権力者たちのパワーゲームに巻き込まれたサルスは自らの思いを語り始める。果たして謎の死の真相は?そしてロシェがサルスに託したものとは──。

イタリアの鬼才ロベルト・アンドー監督×豪華俳優たちの競演

 イタリアの政界を背景にした風刺劇『ローマに消えた男』(13)で、権力の寓話を軽やかなユーモアを交えて描いたロベルト・アンドー監督。フェデリコ・フェリーニやフランチェスコ・ロージなど名だたる映画監督の助手を務めてきた彼が新作の題材に選んだのは、"物質主義vs精神主義"の構図を核に捉えた知的でスタイリッシュな異色ミステリーだ。キャストには国際的な俳優が顔をそろえた。主役の修道士サルスには、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』(13)のトニ・セルヴィッロ。物語のキーパーソンとなるロシェ理事訳には、『八日目』(96)でカンヌ国際映画祭の男優賞に輝いたフランスの名優、ダニエル・オートゥイユ。『ワンダーウーマン』(17)のコニー・ニールセン、『潜水服は蝶の夢を見る』(07)のマリ=ジョゼ・クローズ、『ソウル・キッチン』(11)のモーリッツ・ブライプトロイ、『神々と男たち』(11)のランベール・ウィルソンら、国際色豊かな顔ぶれによる競演も見所。

 

  • 番組編成担当が語る作品の見どころ

    「映画は生き物」といわれるようにそのときの世相を反映するものですが、まさに現在の日本の状況に通じるといっても過言ではないのが『修道士は沈黙する』。一見ハードルの高い政治ミステリーのように思われがちですが、実は身近な話であると思われるのでは。

    いまは「目の前の出来事に対してどういう行動を取るのか」という誠実さや信念が試されている時代。それだけに、政治の世界だけでなく、一般社会でも起こりうる問題として、いろんなメッセージを受け取ることができます。政治的、宗教的、そして映画的な背景をひも解いていくと、それぞれのシーンに込められた更なる深みを味わえるので、何度観ても新たな発見がある映画です。

    また、本作ではイタリアの国民的俳優であるトニ・セルヴィッロをはじめ、ヨーロッパ映画好きには馴染みのある各国を代表する名優たちが出演しているのも見どころ。彼らの繰り広げる演技合戦をぜひご堪能ください。
  • お客様の声

    ・上質のミステリーで最後まで一気観!!(男性・50代)

    ・主人公サルスの演技がすばらしい。女優陣の抑制の効いた色気も作品に艶やかさと、作品全体をミステリアスにする効果を与えている。金融資本主義への批判を、サスペンスに絡めて描いている点。その仕上げも完璧に近いと思う。(男性・50代)

    ・重みのある映画でとても見応えがありました。(女性・大学生)

    ・すごくおもしろかったです。謎解きなのでは?と思いましたが、そうではなく、素直に修道士の思いが伝わりました。(女性・60代)

    ・政治と宗教の容れないものの中での社会派ミステリー。このような雰囲気大好き(60代)

    ・ミステリーとしても面白かったです。色とりどりといった感じの役者さん達の共演を楽しみました。(40代)

    ・極上の映像だった。俳優の沈黙が多くを語る映画だと思った。(男性・大学生)

    ・このミステリーはとても面白かった。この修道士は只者ではないと初め思ったが、ストーリー展開がすごくいい。(男性・50代)

監督・原案・脚本
ロベルト・アンドー
キャスト
トニ・セルヴィッロ、ダニエル・オートゥイユ、コニー・ニールセン、モーリッツ・ブライプトロイ、マリ=ジョゼ・クローズ
作品情報
2016年/イタリア・フランス/108分
受賞
ノミネート
イタリア映画祭2017出品作品
ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞2017主演男優賞・脚本賞・プロデューサー賞ノミネート
イタリア映画記者協会賞2016 最優秀撮影賞受賞
配給
ミモザフィルムズ

公式サイトはこちら

上映スケジュール

<混雑状況の目安>

(2018年4月27日 現在)

平日(毎月1日・毎週火曜は除く)

13:10

15:30

土日祝

13:10

15:30

サービスデー(毎月1日・毎週火曜)

13:10

15:30

落ち着いています

混み合います

大変混み合います

『修道士は沈黙する』
◆4/27(金)までの上映
[4/21(土)~4/27(金)]
連日... 13:10 / 15:30~(終)17:35

概要

料金

一般・¥1,800 学生・¥1,500 (平日は学生・¥1,100) シニア・¥1,100(税込)
【毎月1日、毎週火曜日、及び毎週日曜夜の最終回は¥1,100(税込)均一】

チケットガイド

会場

Bunkamuraル・シネマ

東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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