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世界的チェロ奏者であるヨーヨー・マが、2000年に【音の文化遺産】を世界に発信するために立ち上げた“シルクロード・アンサンブル”。異文化がクロスするシルクロードにゆかりがあり、さまざまな歴史的、文化的、政治的背景を背負ったメンバーたちとともに、ヨーヨー・マは自分自身のアイデンティティを確立していく。クラシック界の巨匠ヨーヨー・マが追求しているものは何か?パリの幼少期からの貴重な映像、ニューヨークで親交を深めたジョン・ウィリアムズ、タン・ドゥン、ボビー・マクファーリンなどの証言と、名曲の演奏シーン。ステージでは見ることのできない音楽創造過程や、世界中の音楽仲間たちとの熱いセッションの数々。ケマンチェ、中国琵琶(ピパ)、尺八、バグパイプなど伝統的な東西の音楽と現代音楽とが融合し、国境を超えた究極の音楽そして人間のハーモニーが紡がれ、観る者の心に響く。
“シルクロード・プロジェクト”構想の基底には1981年、奈良の正倉院に残るシルクロード文物との出会い、そして自分のルーツである中国への思いがあった。東西の音楽交流は、中国からヨーロッパまでの幅広い地域を含んだ、壮大な芸術的への試みとして発展してきている。本作は、ヨーヨー・マが音楽で世界を変えようと努めてきた20年に渡る道のりと、さまざまなアイデンティティを持つ“シルクロード・アンサンブル”のメンバーたちの生き様を通して、音楽が国際的な言語であり、人々をつなぐ架け橋であることを体感できるドキュメンタリー。今世界で起きている困難な出来事や紛いの中で、誰しもが未来に希望を抱く同じ人間であることを再認識させてくれるだろう。『バックコーラスの歌姫たち』でアカデミー賞を受賞したモーガン・ネヴィル監督がシルクロード・プロジェクトに迫る珠玉の音楽ドキュメンタリー。
~映画に登場する曲目(一部)~
「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第1番ト長調 BWV1007」
「オリヴィエ・メシアン:世の終わりのための四重奏曲」
「サン=サーンス:組曲《動物の謝肉祭》より白鳥」
「サポ・ペラパスケーロ:トゥルケアスカ」ほか