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海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~Fire at sea

2/11(土・祝)ロードショー
4/7(金)までの上映
会場:Bunkamuraル・シネマ

©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma

「想像力に富み、現代を生きる私たちに必要な映画。今すぐ見なくては!」──メリル・ストリープ(女優/第66回ベルリン国際映画祭審査委員長)

「Marvelous!驚くべき映画!」──ジュリエット・ビノシュ(女優)

イタリア最南端の島、ランペドゥーサ島。12歳の少年サムエレは手作りのパチンコで遊び、海へ出る漁師、刺繍に励む老女、音楽を流すラジオDJ……島の人々はどこにでもある毎日を生きている。しかし、この島にはもうひとつの顔がある。アフリカや中東から命がけで地中海を渡る難民・移民たちの玄関口なのだ。島の生活と難民たちの悲劇は交わることなく、彼らを結ぶのは、島でたったひとりの医師のみ。島民を診察する傍ら、難民たちの死にも立ち会う。やがて、左目の弱視が見つかった少年サムエレは左目の視力を上げるために、右目を隠し矯正メガネをかける。まるで、今まで見えていなかったもうひとつの目で、未知の世界を見るように──。

ランペドゥーサ島へ1年半の間移り住み、島の“真の姿”を描き出したジャンフランコ・ロージ監督。無邪気な少年サムエレの笑顔、過酷な海の旅を経て島にやって来た難民の涙……小さな島の中には死があり、そして、生がある。それぞれのストーリーが詩情溢れる映像で綴られ、その静かな衝撃が心を揺さぶる。そして、その小さな島に今の世界の姿が浮かび上がってくる。本作は2016年ベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲得。ロージ監督は前作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』でのヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)に続き、二作連続、ドキュメンタリー初の世界三大映画祭最高賞受賞という快挙を成し遂げた。ベルリン国際映画祭の審査員長だったメリル・ストリープは「この映画が世界中で公開されるためならどんなことでもする」と応援し、当時のイタリア首相マッテオ・レンツィもEU首脳会談で「人々を数ではなくひとりひとりの人間として描いている。この映画を観たら違った視点での議論ができるはず」と、DVDを全首脳に手渡した。そして、アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にノミネートとされるなど、世界を席巻している。

<ランペドゥーサ島>
地中海のシチリア南方にあるイタリア領最南端の島。面積は20.2km²(鹿児島県与論島が20.47km²)。船が浮いて見えるほど美しい海でも有名な観光地である一方、島の人口約5500人に対して、年間5万人を超える難民・移民がやってくる。

 

  • 番組編成担当が語る作品の見どころ

    『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、ドキュメンタリーとして初めてベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲った作品。これまでもドキュメンタリーを撮り続けてきたジャンフランコ・ロージ監督ですが、今回はアフリカからの難民がヨーロッパへの通り道として上陸するランペドゥーサ島を舞台に、現代社会が抱える問題について描いています。

    とはいえ、真正面からとらえるわけではなく、過剰なナレーションや主観を入れずに、静かに見せていくところがとにかく素晴らしい! 島に暮らす少年の慎ましい日常を生き生きと映す一方で、難民たちが押し寄せてくるリアルな現実にもカメラを向けており、言葉以上に訴えかけてくる映像の力強さを感じずにはいられません。

    この映画には、まさに世界で起こっていることが凝縮されているので、ニュースではピンとこない部分も理解できるはずです。ぜひ、若い人を含めた幅広い方に、世界の現状を感じ取って欲しいなと思っています。
監督
ジャンフランコ・ロージ
作品情報
2016年/イタリア=フランス/114分
受賞
ノミネート
第66回ベルリン国際映画祭 金熊賞(グランプリ)、エキュメニカル審査員賞、アムネスティ・インターナショナル賞、ベルリーナー・モルゲンポスト紙読者審査員賞 受賞
本年度アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表
配給
ビターズ・エンド

公式サイトはこちら

上映スケジュール

<混雑状況の目安>

(2017年3月31日 現在)

平日(毎月1日・毎週火曜は除く)

12:25

土日祝

12:25

サービスデー(毎月1日・毎週火曜)

12:25

落ち着いています

混み合います

大変混み合います

「海は燃えている〜イタリア最南端の小さな島〜」
◆4/7(金)までの上映
[4/1(土)〜4/7(金)]
連日...12:25〜(終)14:35

概要

前売り券情報

特別鑑賞券1,500円(税込)好評発売中
[一般料金1,800円(税込)の処]
劇場窓口にて特別鑑賞券をお買い求めの方に、
<イタリアで140年間愛されているバリラのタリアテッレ>をプレゼント!(限定数)

料金

一般・¥1,800 学生・¥1,500 (平日は学生・¥1,100) シニア・¥1,100 小・中・高校生¥1,000(税込)
【毎月1日、毎週火曜日、及び毎週日曜夜の最終回は¥1,100(税込)均一】

チケットガイド

会場

Bunkamuraル・シネマ

東京都渋谷区道玄坂2-24-1

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