制作プロセス
「オテロ」映像を見ながら登場人物の感情をデータ化

©上野隆文
5月某日、都内某所に「オテロ」制作スタッフが集合、ライゾマティクスリサーチの真鍋大度による実験が行われた。今回は、「オテロ」の映像を見ながら、5人の制作スタッフにそれぞれ、あなたはオテロ、あなたはデズデーモナ、・・・と役を割り振り、それぞれの感情をデータ化しようというもの。各自タブレット端末を持ち、場面場面での自分の割り振られた役柄の感情を喜怒哀楽で示していく。
「オテロ」は、全3幕、演奏時間は約3時間。幕間に休憩を取りながらも、終始集中してこの実験に臨んだ。登場人物の感情をデータ化する、という発想がライゾマティクスリサーチならでは。恐らく、かつて誰も考えたこともなかったアプローチだろう。
制作は順調に進行中。初日の9月8日(金)まで、あと2か月。どのような映像演出が出現するのか、ますます楽しみである。

©上野隆文