ヴェルディ:オペラ『オテロ』(演奏会形式)全4幕(原語上演・字幕付き)

スタッフ&キャスト

スタッフ

  • ©大久保惠造

    指揮・演出
    アンドレア・バッティストーニ

    1987年ヴェローナ生まれ。アンドレア・バッティストーニは、国際的に頭角を表している若き才能であり、同世代の最も重要な指揮者の一人と評されている。2013年1月よりジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場の首席客演指揮者に、年間にオペラ2作品、交響曲公演2プログラムを指揮する3年契約で就任。東京フィルハーモニー交響楽団では2015年4月より首席客演指揮者を務め、2016年10月首席指揮者に就任。

     東京では『ナブッコ』(二期会)等のオペラ、ローマ三部作等のプログラムで東京フィルを指揮し、そのカリスマ性と繊細な音楽性でセンセーションを巻き起こした。2015年東京フィルとのコンサート形式『トゥーランドット』では批評家、聴衆両者に対し音楽界を牽引するスターとしての評価を確立。東京フィルとは日本コロムビアより5枚のCDを発表している。
     注目すべきキャリアとしては、スカラ座、トリノ・レージョ劇場、カルロ・フェリーチェ劇場、ヴェニス・フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、スウェーデン王立歌劇場、アレーナ・ディ・ヴェローナ、バイエルン国立歌劇場等と共に、東京フィル、スカラ・フィル、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管、イスラエル・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ等世界的に最も著名なオーケストラ等とも多くの共演を重ねている。

     既に日本のメディアにも多数出演。最近では、『題名のない音楽会』、『ららら♪クラシック』など。この春には、自身初の音楽に関する著作の日本語版も発刊予定。マルチな才能を発揮している。

  • 映像演出
    ライゾマティクスリサーチ

    真鍋大度・石橋素主宰による技術と表現の新しい可能性を探求する部門。Rhizomatiksのなかでもメディアアート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱い、まだ見たことのないモノ・コトを世の中に発表していく。ハード・ソフトの開発から、オペレーションまで、プロジェクトにおける全ての工程に責任を持つ。また、人とテクノロジーの関係について研究し、様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践していく。

    https://research.rhizomatiks.com

  • ©Shizuo Takahashi

    映像演出
    真鍋大度

    1976年東京生まれ。東京理科大学理学部数学科、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)卒業。2006年Rhizomatiks 設立、2015年よりRhizomatiksの中でもR&D的要素の強いプロジェクトを行うRhizomatiks Researchを石橋素氏と共同主宰。プログラミングとインタラクションデザインを駆使して様々なジャンルのアーティストとコラボレーションプロジェクトを行う。米Apple社のMac誕生30周年スペシャルサイトにてジョン前田、ハンズ・ジマーを含む11人のキーパーソンの内の一人に選出されるなど国際的な評価も高い。

    http://www.daito.ws

ソリスト

  • オテロ(テノール)

    フランチェスコ・アニーレ
    FRANCESCO ANILE

    プロフィール

    イタリア・レッジョカラブリア県ポリステーナ生まれ。同県のフランチェスコ・チレア音楽院クラリネット科を1985年に卒業し、さらに1989年に声楽科を首席で卒業。2001年、パルマのヴェルディ・オペラフェスティバル開講のレナータ・スコットとマヤ・スナーラのマスタークラスを受講。トレヴィーゾのトティ・ダル・モンテ、ラティーナのラウリヴォルピ、レッジョカラブリアのチレア、カルタニセッタのベッリーニなど国際的コンクールでの受賞歴を誇る。フィレンツェ県カンピ・ビゼンツィオで催されるエットーレ・バスティアニーニ・コンクールでは「グランディ・ヴォーチ・トスカーネ(偉大なるトスカーナの歌声)」カテゴリーで優勝。マルサラのマリオ・デル・モナコ国際コンクールでは3位に入賞した。1999年からヨーロッパの名だたる歌劇場はむろん、東京、ソウル、ザグレブ、リュブリャナ、カイロなど国際的に活躍。また母国イタリアではヴェネツィア・フェニーチェ歌劇場、ナポリ・サンカルロ歌劇場、パレルモ・マッシモ大劇場、ルッカ・ジーリオ劇場、ボローニャ・コムナーレ劇場、ローマ・カラカラ浴場オペラ、カリャーリ歌劇場、ラヴェンナ・ダンテ・アリギエリ劇場、ブレシア・テアトロ・グランデ、クレモナ・ポンキエリ劇場、パヴィア・フラスキーニ劇場、ヴェローナ・フィラルモニコ劇場など、多くの歌劇場から引っ張りだこである。

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  • デズデーモナ(ソプラノ)

    エレーナ・モシュク
    ELENA MOSUC

    プロフィール

    ルーマニア、モルダヴィア地方の都市ヤシに生まれる。ジョルジュ・エネスコ音楽院で学び、在学中よりドイツ公共放送連盟ARD主宰のミュンヘン国際音楽コンクールをはじめ、いくつもの国際的音楽コンクールに入賞、シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)賞、ヴェローナ野外劇場財団主催ゼナテッロ賞など輝かしいオペラ賞を受賞する。2005年にはルーマニア大統領から同国の音楽家に与えられる最高の栄誉である芸術功労勲章を受勲。2009年には自身の学術研究「19世紀前半のイタリアオペラに見る狂気」で博士の学位を取得する。同年、ルーマニアのウーマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、出身都市ヤシの名誉市民となる。
    現在まで多様な役柄を演じ、夜の女王(世界各地の舞台で250回以上)を筆頭に、コンスタンツェ、ドンナ・アンナ、ランメルモールのルチア、シャモニーのリンダ、エルヴィーラ、ジルダ、ヴィオレッタ、ルイザ・ミラー、ゾフィー、ゼルビネッタなど多数。ヨーロッパの名だたる歌劇場とオペラフェスティバル(バルセロナ、ベルリン、ハンブルグ、ミュンヘン、ウィーン、ザルツブルグ、パリ、ロンドン、ミラノ、ローマ、ヴェネツィア、ヴェローナ、ブリュッセル、アムステルダム)に引きも切らず招かれており、近年ではアメリカ(ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ダラス)日本、中国にも活躍の場を広げている。

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  • イアーゴ(バリトン)

    イヴァン・インヴェラルディ
    IVAN INVERARDI

    プロフィール

    イタリア生まれのイヴァン・インヴェラルディは、ヴェルディとプッチーニ作品におけるドラマティックバリトンとして世界的に高い評価を受けている。『リゴレット』のタイトルロールはヴェローナ野外歌劇場、パレルモ・マッシモ大劇場、トリノ・レッジョ劇場、ボローニャ・コムナーレ劇場、フィレンツェ歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラ、ザルツブルグ・モーツァルトハウス、ヴィースバーデン国立歌劇場などで演じている。今後の予定で注目したいのは、ミラノ・スカラ座での『 二人のフォスカリ』のフランチェスコ・フォスカリ役、『マクベス』のタイトルロール、『カヴァレリア・ルスティカーナ』のアルフィオ。ヴェローナ野外歌劇場とカリアーリ歌劇場での『ナブッコ』のタイトルロール、ヴェローナ、ワシントン・オペラ、ローマ・カラカラ浴場オペラでの『アイーダ』のアモナスロ、モンペリエ歌劇場での『仮面舞踏会』のレナート、トリノ・レッジョ劇場とベルリン・ドイツ・オペラでの『トスカ』、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場、カターニャ・ベッリーニ劇場、ソウル・アーツセンター、ベルリン・ドイツ・オペラでの『トスカ』スカルピア役など。最近では、サッサリ・コムナーレ劇場、イェージ・ペルゴレージ劇場で演じた『ファルスタッフ』のタイトルロールも高く評価されている。

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  • ロドヴィーコ(バス)

    ジョン ハオ
    ZHONG HAO

    プロフィール

    中国中央音楽学院卒業。中国中央オペラハウスにて活躍。東京藝術大学大学院修了。07年『ラ・ボエーム』コッリーネで日本デビュー。その後も東京二期会・パルマ王立歌劇場提携公演『ナブッコ』ザッカーリア、兵庫県芸術文化センター『セビリャの理髪師』バジリオ、東京二期会『ドン・カルロ』フィリッポ二世、びわ湖ホール『ラインの黄金』にファフナーで出演するほか、コンサートソリストとしても常に高い評価を得ている。二期会会員

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  • カッシオ(テノール)

    高橋達也
    TATSUYA TAKAHASHI

    プロフィール

    1987年生まれ、愛媛県出身。2012年東京藝術大学卒業。同年『椿姫』のアルフレードとベートーヴェン『第九』でキャリアをスタートさせる。2013年、イタリアへ居を移す。同年『イル・トロヴァトーレ』マンリーコ役でアルト・アーディジェ地方の劇場ツアー公演でデビュー。2014年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(現セイジ・オザワ松本フェスティバル)で小澤征爾とファビオ・ルイージと共演。2016-2017シーズンはジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ劇場で『マリア・ストゥアルダ』のレスター役、カリアリ歌劇場の新制作、レンツェッティ指揮『西部の娘』のニック役が決まっている。
    現在パルマ在住。パオロ・バルバチーニとエレナ・リッツォに師事。マスタークラスではマリエッラ・デヴィーア、カルロ・ベルゴンツィに学ぶ。

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  • ©Akehiko Matsumoto

    エミーリア(メゾソプラノ)

    清水華澄
    KASUMI SHIMIZU

    プロフィール

    国立音楽大学卒業、同大大学院、新国立劇場オペラ研修所修了後。第6回カルロス・ゴメス国際コンクール(伊)第2位。国内では新国立劇場をはじめ多くの舞台で活躍。近年では16年パルマ王立劇場/ヴェネツィア・フェニーチェ劇場との共同制作による、バッティストーニ指揮東京二期会『イル・トロヴァトーレ』アズチェーナで好評を博した。本年4月新国立劇場『オテロ』にエミーリアで出演予定。更なる期待が寄せられている。二期会会員

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  •  

    ロデリーゴ(テノール)

    与儀 巧
    TAKUMI YOGI

    プロフィール

    国立音楽大学卒業。同大学院修了後、ボローニャに留学。第6回東京音楽コンクール第1位。 14年東京二期会『イドメネオ』タイトルロールに抜擢され見事大役を演じて喝采を浴びた他、NHK音楽祭ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団『サロメ』、15年デュトワ指揮N響『サロメ』(以上、演奏会形式)などに出演し公演の成功に寄与している。本年3月びわ湖ホールプロデュースオペラ『ラインの黄金』にミーメで出演。二期会会員

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  • モンターノ(バス)

    斉木健詞
    KENJI SAIKI

    プロフィール

    国立音楽大学卒業。同大学院、二期会オペラ研修所修了。文化庁在外研修員としてボローニャへ留学。東京二期会『ナブッコ』ザッカーリアをはじめ、新国立劇場『アイーダ』エジプト国王、兵庫県立芸術文化センター『トスカ』スカルピア等多数出演。東京フィルハーモニー交響楽団『トゥーランドット』ではバッティストーニとティムールにて共演。宗教曲や「第九」等のコンサートソリストとしても幅広く活躍している。二期会会員

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合唱団

  • 合唱

    新国立劇場合唱団

    指揮:冨平恭平

    プロフィール

    新国立劇場は、現代舞台芸術のためのわが国唯一の国立劇場として、1997年10月に開場。新国立劇場合唱団も年間を通じて行われる数多くのオペラ公演の核を担う合唱団として活動を開始した。2007年から劇場外からの出演依頼の声に応えて外部公演への出演を開始。劇場外での出演が増すことによって、新国立劇場の舞台で培った優れた音楽をより多くの聴衆に届けるべく活動の場を広げつつある。

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  • 児童合唱

    世田谷ジュニア合唱団

    指揮:掛江みどり

    プロフィール

    世田谷区内外から通う1歳から高校生の少年少女達で構成。
    基礎クラスから演奏活動の中心となる上級クラスまでの4つのクラスに編成され、日本歌曲、国内外の合唱作品、ミサ曲など幅広いレパートリーを持つ。これまでオペラ出演、オーケストラとの共演、CD、DVD、CM録音など幅広く活動。『オルフ・カルミナブラーナ』『バッハ・マタイ受難曲』『マーラー・交響曲第3番』『間宮芳生・子供の領分』、新国立劇場オペラ公演『ヘンゼルとグレーテル』『トスカ』『道化師』『夕鶴』『沈黙』『オテロ』、日生劇場オペラ公演『ヘンゼルとグレーテル』、團伊玖磨指揮『夕鶴』、二期会公演『カルメン』『ボエーム』他、数多く出演し好評を博している。

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管弦楽

  • ©上野隆文

    管弦楽

    東京フィルハーモニー交響楽団

    プロフィール

    1911年創立の日本で最も長い歴史を持つオーケストラ。メンバー約130名、シンフォニーオーケストラと劇場オーケストラの両機能を併せもつ。名誉音楽監督チョン・ミョンフン、首席指揮者アンドレア・バッティストーニ、特別客演指揮者はミハイル・プレトニョフ。
    Bunkamuraオーチャードホール、東京オペラシティ コンサートホール、サントリーホールでの定期演奏会や「午後のコンサート」等の自主公演、新国立劇場等でのオペラ・バレエ演奏、『NHKニューイヤーオペラコンサート』『題名のない音楽会』『東急ジルベスタ-コンサート』などの放送演奏、各地学校等での訪問コンサート等により、全国の音楽ファンに親しまれる存在として高水準の演奏活動とさまざまな教育的活動を展開している。
     海外公演も積極的に行い、2014年3月にはアジア・欧米6か国を巡るワールド・ツアーを2015年12月には日韓国交正常化50周年を記念しソウルと東京の2都市でソウル・フィルハーモニー管弦楽団と合同演奏会を行い、国内外から高い評価と注目を集めた。
     1989年からBunkamuraとフランチャイズ契約を結んでいる。また東京都文京区、千葉県千葉市、長野県軽井沢町、新潟県長岡市と事業提携を結び、各地域との教育的、創造的な文化交流を行っている。

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