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大野 和士(指揮者) Kazushi
Ono |
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©Jochen
Klenk |
1960年東京生まれ。
1987年第3回アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクールで優勝。1988年ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任、96年まで同楽団音楽監督を務める。96年9月バーデン州立歌劇場の音楽総監督に就任。2002年よりベルギー王立歌劇場(通称モネ劇場)の音楽監督に就任。就任披露となったR・シュトラウス「エレクトラ」公演は欧州楽壇の話題となり、「ブリュッセルの奇蹟」と評された。
日本においては東京都交響楽団指揮者を経て、92年より東京フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者に就任。現在は同楽団桂冠指揮者。95年には文化庁芸術大賞を受賞。
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デイヴィッド・マクヴィカー David
Mcvicar
(演出家) |
スコットランド、グラスゴー生まれ。グラスゴー芸術学校および王立スコティッシュ・アカデミーにて演技、デザイン、演出を学ぶ。1993年にノース・オペラにてモーツァルト『羊飼いの王様』の演出でデビュー。スコティッシュ・オペラでのモーツァルト『イドメネオ』で国際的に注目を集める。ビゼー『カルメン』をグラインドボーン音楽祭、ヴェルディ『マクベス』をマリンスキー劇場、ヴェルディ『リゴレット』をイギリス、ロイヤル・オペラ、ブリテン『ルクレシアの凌辱』、マスネ『マノン』およびヘンデル『アルチーナ』をイングリッシュ・ナショナル・オペラ、ブリテン『ビリー・バッド』をシカゴ・リリック・オペラで演出している。ロンドンにおける演出作品の多くはBBCよって放映され、オリバー賞を受賞した。ベルギー王立歌劇場では、昨シーズン・モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』を演出、2004/2005シーズンはブリテン『真夏の夜の夢』を演出することが決定している。
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サイモン・キーンリィサイド
Simon Keenlyside
(ドン・ジョヴァンニ/バリトン) |
ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学で動物学を学んだあと、マンチェスターのノーザン・カレッジ・オブ・ミュージックで声楽を学んだ後、1988年、ハンブルク国立歌劇場でアルマヴィーヴァ伯爵『フィガロの結婚』を歌って成功を収める。同年、イギリス、ロイヤル・オペラにシルヴィオ『道化師』でデビュー。以来、パパゲーノ『魔笛』をジュネーブ、パリおよびミラノ・スカラ座(リッカルド・ムーティ指揮)で、オリヴィエ『カプリッチョ』をサンフランシスコで、フィガロ『セビリャの理髪師』をシドニーとベルリンで歌っている。ザルツブルク音楽祭にはグリ
エルモ『コシ・ファン・トゥッテ』とパパゲーノで出演。フェラーラではクラウディオ・アバドの指揮で『ドン・ジョヴァンニ』のタイトル・ロールを歌った。ベルコーレ『愛の妙薬』とマルチェッロ『ボエーム』でニューヨーク・メトロポリタン・オペラに出演。ミュンヘンでは、ヴォルフラム『タンホイザー』でバイエルン国立歌劇場に出演しワーグナーの作品をレパートリーに加えた。イギリス、ロイヤル・オペラには定期的に出演している。1999年3月、マルチェッロ『ボエーム』でウィーン国立歌劇場にデビュー。2002年秋には、『ビリー・バッド』のタイトル・ロールで出演している。2004年小澤征爾指揮ウィーン国立歌劇場来日公演の際には、アルマヴィーヴァ伯爵『フィガロの結婚』で好評を博した。
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カルメラ・レミージョ
Carmela Remigio
(ドンナ・アンナ/ソプラノ) |
イタリア・ぺスカーラ生まれ。1992年にフィラデルフィアのパバロッティ国際声楽コンクールで第1位と特別賞獲得。19歳でパレルモのマッシモ劇場にデビュー。バロックのレパートリーで最初の成功を果たした後、モーツァルトの作品で国際的な活動を始める。スザンナと伯爵夫人『フィガロの結婚』、ヴィッテリア『皇帝ティートの慈悲』、フィオルディリージ『コシ・ファン・トゥッテ』、パミーナ『魔笛』、特にドンナ・アンナ『ドン・ジョヴァンニ』では、1999年にBunkamuraオーチャードホールで開催されたエクサンプロヴァンス国際音楽祭初来日公演(ダニエル・ハーディング指揮、ピーター・ブルック演出)で 好評を博した。その後、マゼール、チョン・ミョンフンら名指揮者と相次いで共演し、ボローニャ、スカラ座などで絶賛を博している。最近では、ミカエラ『カルメン』でジェノバ・カルロ・フェリーチェ劇場、アメーリア『シモン・ボッカネグラ』でナポリ・サンカルロ劇場およびマドリッド・レアル劇場、ドンナ・エルヴィーラ『ドン・ジョヴァンニ』でバルセロナ・リセウ大劇場、リュウ『トゥーランドット』でパレルモ・マッシモ劇場に出演している。
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マルティーナ・セラフィン
Martina Serafin
(ドンナ・エルヴィーラ/ソプラノ) |
ウィーン生まれ。ウィ−ン音楽院に学び、ジークリート・マルティッケ、ヒルデ・デ・グローテ、ヒルデ・ツァデクに師事した。1991年には、『ニコ・ドスタル・コンクール』にて優勝を果たした。グラーツで、コシ・ファン・トゥッティの新プロダクションでフィオルディリージを歌いセンセーショナルな成功を収めた後、世界のオペラ界で最も将来性のある若い才能として注目を浴びている。1994年メルビッシュ音楽祭にて『ウィーン気質』で伯爵夫人役でデビュー。1997年メルビッシュ音楽祭にて、『パリの生活』 に出演。2000年メルビッシュ音楽祭にて、『ジプシー伯爵』にてザッフィを歌う。2004/2005シーズンにはエッセン・アルト・テアターで『ばらの騎士』の元帥夫人、チューリッヒ歌劇場で『売られた花嫁』のマジェンカ、ウィーン国立歌劇場で『ドン・ジョヴァンニ』のドンナ・エルヴィラ、シュトゥットガルト歌劇場で『ワルキューレ』のジークリンデを歌った。
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ペトリ・リンドロース
Petri Lindroos
(レポレッロ/バス) |
著名なフィンランドの音楽一家に生まれる。コペンハーゲンでキム・ボリ、ベルリンのヘルベルト・ブラウアー、ミラノのフランコ・コレッリに師事。また2001年には『アイーダ』のエジプト国王、2002年にはグノー『ファウスト』のメフィストを歌った。2001年から2004年の間にライプツィヒ歌劇場ではビッテロルフ、スパラフチーレ、ツニガ、ザラストロ、コッリーネ、フィリッポ、アイーダのエジプト国王やランフィスなどの役を歌っている。特に『ファウストの劫罰』のメフィスト役に定評がある。その他、アテネ(ザラストロ)、オスロ(ドン・バジリオ)、カッセル(ザラストロ)、シュヴェリン(フィリッポ)等で歌い、2004年にはブリュッセル、リール、ルクセンブルクで『ドン・ジョヴァンニ』の同一プロダクションに、そしてサヴォリンナ・オペラ音楽祭では『トゥーランドット』の新プロダクションに出演した。
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ライナー・トロスト Rainer
Trost
(ドン・オッターヴィオ/テノール) |
1966年シュトゥットガルト生まれ。ミュンヘンでA.クラウスのもと声楽を学んだ。1992年、弱冠26歳でパリ、アムステルダム、ハンブルクで『コシ・ファン・トゥッテ』のフェランドを歌い、モーツァルト歌手として国際的なキャリアを歩み始める。以後ヨーロッパの主要歌劇場から招聘されるようになり、ウィーン、ザルツブルグ、ミュンヘンを中心に急激に活動の場を広げた。ザルツブルグ音楽祭における『カーチャ・カバノヴァ』、『コシ・ファン・トゥッテ』やミュンヘン州立歌劇場の『コシ・ファン・トゥッテ』、『ファルスタッフ』等の新演出版のオペラへの出演や、コンサート出演を通して、彼の世代における代表的なモーツァルト歌手としての確固たる地位を築いた。最近及び今後の予定としては、ウィーンやミュンヘンでのモーツァルト作品にとどまらず、ミュンヘン州立歌劇場やウィーン国立歌劇場での『ファスタッフ』フェントン役を歌うほか、パリとアムステルダムでR.シュトラウス『カプリッチョ』(フラマンド)に出演する。
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ウーゴ・グアリアルド
Ugo Guagliardo
(マゼット/バス) |
パレルモ生まれ。イタリア国立音楽院”V・ベッリーニ音楽院で、エリザベス・スミス、ロンバルディ両氏に師事。マントヴァのビビエナ歌劇場にデビュー。『ドン・ジョヴァンニ』のタイトルロール(アヴォガドロ演出、ラウス指揮)、『コシ・ファン・トゥッテ』のドン・アルフォンソ(アヴォガルド演出、サルミエリ指揮)、フランチェスコ・ニェッコ作曲『舞台裏騒動』のポエタ・パスティッチ役、アントニオ・スコントリーオ作曲『Gringoire(グリングワール)』のオリヴィエロ役等を歌った。1998年から、パレルモ・マッシモ歌劇場に度々出演し、これまでにプッチ−ニ『マノン・レスコー』(P.F.マエストリー二演出、ネシュリング指揮)、『エフゲニ・オネーギン』(ランツァーニ指揮)、『ラ・ボエーム』(プジェッリ演出、ランツァーニ指揮)、グレゴレッティとサーニ作曲『Una
favola per caso(偶然のおとぎ話)』(グレゴレッティ演出)、クルト・ワイル作曲『レディ・イン・ザ・ダーク』、『蝶々夫人』(ヴィツィオーリ演出、パルンボ指揮)、『マクベス』
(ネクロシウス演出、フェッロ指揮)等の作品に出演している。 |
ソフィー・カルトホイザー
Sophie Karthauser
(ツェルリーナ/ソプラノ) |
ギルドホール音楽演劇学校にて ノエル・バーカーに師事。ウィリアム・クリスティ率いるアンブロネイ・ヨーロッパ・バロック管弦楽団による『テゼ』(リュリ)の制作に関わり、ギルドホール音楽演劇学校では、『リナルド』(ヘンデル)のアルミレーナ役を歌い、『四旬節前の最後の木曜日』(ドニゼッティ)で ニナ役を歌った。モネ劇場で初めてバルバリーナを歌った後、同劇場にて、ヴィオッティ指揮で『子供と魔法』(ラヴェル)や、ルネ・ヤコブス指揮『オルフェオ』(モンテヴェルディ)の音楽の精、エウリディーチェ、エコー役を歌った。2000年12月には、フランクフルト歌劇場における『魔笛』の再演でパパゲーナを歌った。2003/2004年シーズンは、モネ劇場とビルバオでの同歌劇場引っ越し公演で『ピーター・グライムス』の第二の姪役で出演。その他、モネ劇場のデイヴィッド・マクヴィカー演出『ドン・ジョヴァンニ』で初めてツェルリーナを歌った。同演出にて、リール・オペラ座、ルクセンブルク歌劇場でもツェルリーナを歌った。モネ歌劇場とインスブルック音楽祭にて、ルネ・ヤコブス指揮のもとで、『エリオガバロ』(カバッリ)でエリテアを歌った。そして、エクサンプロヴァンス音楽祭に『班女(細川俊夫)』の花子役で出演。今後は、ジュネーヴ歌劇場とカーン歌劇場でイル・ジャルディーノ・アルモニコとモンテヴェルディの三部作の『アモーレ』、モネ劇場ではルネ・ヤコブス指揮で初めてパミーナ役を務める予定。
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アレッサンドロ・グエルツォーニ
Alessandro Guerzoni
(騎士長/バス) |
イタリア・ペスカーラ生まれ。6歳でピアノを始め、16歳で歌の勉強を始めた。トリノのヴェルディ音楽院でエリオ・バッタリアに師事。1993年に、ヴェネチア・フェニーチェ歌劇場にてマルチェロ・ヴィオテッィ指揮『ラ・ボエーム』でデビュー。近年では、テアトロ・レッジオ・ディ・パルマ(ブロックハウスの演出)やグラスゴーのスコティッシュ・オペラ(リチャード・アームストロング指揮)で『リゴレット』のスパラフチーレを歌い、モネ劇場(アントニオ・パッパーノ指揮)や、プッチーニ・フェスティバルにて『ラ・ボエーム』のコッリーネ役で出演している。サッサーリでは『アンドレア・シェニエ』や『エフゲニ・オネーギン』に出演したほか、パルマ・レージョ劇場の『椿姫』(レナート・パルムボ指揮)や、『ホフマン物語』(ダニエレ・カレガリ指揮)にも出演。最近グラスゴー・スコティッシュ・オペラの『ラ・ボエーム』で大成功を収めた。今後は、ルクセンブルクにてモネ劇場制作の『ラ・ボエーム』、ローマ歌劇場で『セミラミーデ』と『アッティラ』、カグリアリのテアトロ・リリコで『グリーク パッション』と『カルメン』に出演予定。 |
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