「デューク・エリントンの音楽は、私の青春時代の音楽である。あの頃地球はデュークに合わせて踊っており、今日もなお、踊り続けている。マリウス・プティパにはチャイコフスキーがいたが、私たちにはデュークがいる。」 |
――ローラン・プティ |
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プティが敬愛するデューク・エリントンへのオマージュを込めた作品。2001年、牧阿佐美バレヱ団の創立45周年を祝って世界初演が実現し、熱狂的な支持を得た、とびきりのエンターテインメント・バレエです。
今回は、初演作品に手を加え、より洗練と完成度を高めた“改訂版”としてお届けします。 |
ピアノを「鳴らす」独得の奏法を編み出し、豪快な音のエネルギーに満ちた音楽を作り上げたエリントン。プティは、長年親しんできた彼の音楽のエッセンスを、見事にバレエ化しました。使用されるのは、主に50〜60年代の録音による、20曲あまりの名曲。バーに寄り添う上野水香のしなやかな魅力が光る「ソリチュ−ド」、悩み続けるハムレット・それをからかうパック・椅子の上と下で愛を語るロミオ&ジュリエットが登場するお洒落な「シェイクスピア」(Such
Sweet Thunder他)、男性ダンサーたちにかしずかれる草刈民代の神秘的な姿が鮮やかな「アドリブ・オン・ニッポン」、そしてフィナーレの「A列車で行こう」…その他「ソフィスティケイテッド・レディ」「ムード・インディゴ」「スウィングしなけりゃ意味がない」等等、ヒットナンバーの数々が、独得のユーモアとエスプリをきかせた煌くようなダンスとなり、次々と展開します。
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ダンサーの個性を輝かせる振付。
ゲストのための新シーンも!? |
プティは、ダンサーの個性を最大限に生かしきる天才でもあります。今回は、初演の振付をさらに洗練させるとともに、ゲスト陣のために新しいシーンも振り付けられるとか。驚くほどしなやかで美しいプロポーションをもつルシア・ラカッラやオペラ座の新星ペッシュ、べランガールらゲスト陣がどんなシーンを踊ってくれるのか、期待が高まります。 |
Bunkamuraの建築デザインを手がけた巨匠・ヴィルモットによる洗練の空間。 |
装置はBunkamuraの建築デザインも手がけた世界的な建築家ジャン=ミッシェル・ヴィルモットが担当しています。彼の作り出す舞台は、シンプルかつエレガント。洗練された空間の中で、エリントン×プティが奏でる絶妙のハーモニーをお楽しみください。 |
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