AUDIO GUIDE音声ガイド
ピーター・バラカン
梅原裕一郎
本展の音声ガイドに、ロンドン出身のブロードキャスター、ピーター・バラカンが登場。ファッションと音楽とアートが世界を席巻したスウィンギング・ロンドンを体感した経験者として、マリー・クワントが駆け抜けた時代を、当時の音楽とカルチャーを通して語ります。そして人気声優の梅原裕一郎も出演!展示の見どころをわかりやすく解説します。
ピーター・バラカンが選ぶ50's、60's音楽をご紹介する音声ガイドならではのコンテンツで、展覧会をさらに深く楽しめます。
音声ガイド
貸出料金:650円(税込)
収録時間:約40分
※最終貸出時間は、各閉館の45分前まで。ご利用予定の方は貸出時間にお気を付けください。
インタビュー ピーター・バラカンさん
(2022/10/28取材)
「まだ保守的だった60年代ロンドン、マリー・クワントのミニスカートやタイツが色彩感覚を変えていった。彼女は、保守的な時代に反発する自由な若者の先駆者だった。」
―ピーター・バラカン

Q.バラカンさんにとって、60年代のロンドンはどのような時代でしたか?
バラカンさん:
「60年代を大人になってから振り返ると、音楽やファッションなど、どの分野においても転換期でした。
戦後、人々は安定した生活を望んで保守的になっていたけれど、戦後生まれの若者は可処分所得を持てるようになり、もっと自由に遊びたいと反発するようになりました。
労働者階級の若者だったビートルズが登場して、その後もさまざまなバンドが現れ、学生だった僕も音楽漬けの日々を送りました。
ビートルズをきっかけにして、若者が文化の中心になっていきました。60年代があったから、イギリスがかっこいい国になったのです。
モッズが大きな話題になり、若者向けの安価なファッションも出てきました。中学生くらいの子にも、ファッションは個性を主張できる道具でした。」
インタビュー 梅原裕一郎さん
Q.本展の音声ガイドの聞きどころをお願いします。
梅原さん:
「歴史を紐解いていくこともそうですし、コンランショップのテレンス・コンランやヴィダル・サスーンなど、(クワントと同じ時代に)天才たちが一堂に会していたという事実も熱くなりました。物語を読んでいるかのような、マリー・クワントの駆け抜けていく様を、ナレーションを通じて知ることができたのは貴重な経験でした。
また、いまではみんながそれぞれ好きな服を着ることは当たり前の世の中ですが、それが当たり前じゃなかった時代にマリー・クワントがいたからこそ、いまが自由に表現できているありがたさを感じられるかもしれません。もしかしたら、いまもまだまだしがらみがあって、数十年後はもっともっと自由かもしれないですね。」