60’sロンドン、モードの旗手の物語

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丈も時代も変えた
ミニの女王 日本初の回顧展

《マリー・クワントと、ヘアスタイリングを担当していたヴィダル・サスーン》 1964年 © Ronald Dumont/Daily Express/Hulton Archive/Getty Images

60’sロンドン、モードの旗手の物語

1950年代ロンドンのファッションシーンに彗星のごとく登場してミニスカートを広め、60年代のストリートカルチャーを牽引したファッションデザイナー、マリー・クワント。
デイジーのアイコンのコスメラインで広く知られる、あのマリー・クワントは実は60’sロンドン(スウィンギング・ロンドン)、モードの先駆者であり、女性起業家パイオニアでもありました。モダンで若々しい彼女のデザインは、当時の女性たちの服装を一変させました。
本展ではヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)より来日する約100点の衣服を中心に、小物や写真、映像等を展示します。1955年から75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーとしての活動、時代を切り開いた起業家としての歩みを辿ります。

本展の見どころ

  1. 60年代のストリートカルチャーを牽引した、マリー・クワントの業績をたどる展覧会
  2. ②マリー・クワントの出身地イギリスでは約40万人が訪れた注目の世界巡回展
    日本での開催はBunkamura ザ・ミュージアムだけ!
  3. ③マリー・クワントのコスメが日本に上陸した1971年以前のファッションアイテムを多数紹介

マリー・クワントとは
MARY QUANT

1930年、イギリスのロンドン生まれ。
誰もが目にしたことがあるデイジーマークの生みの親で、「ミニの女王」とも呼ばれる、イギリスのファッションデザイナーのレジェンドです。エレガンスな装いが好ましいという考え方や、貴族/労働者など階級意識に縛られた価値観を打ち破り、ミニスカートやタイツなど、今では当たり前になっているファッションアイテムを広く浸透させました。特にミニスカートは1960年代に世界的なブームとなり、女性の社会進出の象徴とも捉えられるようになりました。エリザベス女王とは4歳違いのほぼ同世代で、2022年現在92歳。勲章を2度受勲するなど、イギリスでは最も親しまれているデザイナーの一人です。
衣服から化粧品、インテリアまでライフスタイル全般に及んだクリエーションもさることながら、ブランドロゴの先駆けとなったデイジーマークとライセンス契約を駆使した世界的なブランド展開や、自らファッションアイコンとなり徹底的に露出する広報戦略も、60年代当時は斬新な試みでした。モデルのツイッギーやビートルズと共に、60年代イギリス発の若者文化「スウィンギング・ロンドン」を引っ張ったデザイナーとして、また優れた女性起業家として再評価が進んでいます。

マリー・クワント 年表

Victoria and Albert Museum, London(V&A)
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館とは?

© Victoria and Albert Museum, London

英国・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(略称V&A)は、5千年にわたる人類の創作活動を紹介する、芸術、デザインおよびパフォーマンスの分野で比類ないコレクションを有する世界屈指の博物館です。誰もが作品を鑑賞できる環境を提供し、また英国のデザイナーや製造業者にインスピレーションを与えたいとの思いのもと、1852年に設立されました。今日、その目指すところは、クリエイティブな産業を守り助け、次世代にインスピレーションを与え、人々の想像力をかき立てることにあります。

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左から:《マリー・クワントとアレキサンダー・プランケット・グリーン》1963年8月29日(部分) © Robert Young / Mirrorpix、《近衛兵の先を行く》 1961年 Photograph by John Cowan © John Cowan Archive、《カーディガンドレスの「レックス・ハリソン」を着るジーン・シュリンプトン》 1962年 © John French / Victoria and Albert Museum, London、《マリー・クワントのブティック「バザー」のショッパーを持つモデル》 1959年 Image courtesy of Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London、《ストライプのアンサンブルを着る2人のモデル》 1973年春 Image courtesy Mary Quant Archive / Victoria and Albert Museum, London

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