世界最高峰の劇場、史上初のライブビューイング!
パリ・オペラ座へようこそ
ライブビューイング2013~2013
パリ・オペラ座が世界へむけて、新たな扉を開く-。
2013 THE CURTAIN REISES
Bunkamuraル・シネマ
パリ・オペラ座での上演日:2004年7月(ガルニエ宮)
上映時間:2時間7分
脚色/振付:ピエール・ラコット
台本:アドルフ・ヌリ/音楽:ジャン・マドレーヌ=シュナイツホーファー/指揮:エルマノ・フロリオ
キャスト:マチュー・ガニオ/オーレリ・デュポン

ロマンティック・バレエは1832年にパリ・オペラ座で初演されたタリオーニ版『ラ・シルフィード』が先駆けだった。スコットランドの衣装を着けた男性ダンサーが人間の若者に扮し、蝶の羽根のような薄く透けるようなロングチュチュを身にまとった妖精とパ・ド・ドゥを踊る。音楽を作ったアドルフ・ヌリ自ら台本を書いているため、音楽性と物語の進行がピッタリ合っているのも好評だったが、1世紀以上、このバレエがパリ・オペラ座の舞台に上がることがなかったのは不思議だ。それをピエール・ラコットが1972年にシュナイツホーファーの音楽を含め、タリオーニ版を忠実に復元。以来ロマンティック・バレエの代表格として、コンスタントに上演演目に取り入られている。第一幕のパ・ド・ロンブル(パ・ド・トロワ)の3人各々の視線を追うだけでも心ときめく。
Text by バレエ作品解説:佐藤友紀(ジャーナリスト)
映画、演劇、舞踊などをフォロー。人物インタビューも多く手がける。