パリ・オペラ座が世界へむけて、新たな扉を開く-。 2013 THE CURTAIN REISES Bunkamuraル・シネマ
パリ・オペラ座での上演日:2012年12月18日(バスティーユ)
上映時間:2時間31分
音楽:レオン・ミンクス/編曲:ジョン・ランチベリー
振付/演出:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパの原振付に基づく)
キャスト:ドロテ・ジルベール/カール・パケット/クリストフ・デュケンヌ/サラ・コラ・ダヤノヴァ
マリウス・プティパの振付を基にルドルフ・ヌレエフが振付けた本作。バレエ作品にふさわしい明るさ、華やかさがミンクスの音楽と共に強調されている。時代錯誤の騎士ドン・キホーテが、お供のサンチョ・パンサと一緒に旅に出るのはミュージカル『ラマンチャの男』と同じだが、むしろバルセロナの町中で起こる恋のさや当てがメイン。理髪師バジルは宿屋の娘キトリと恋仲なのに、キトリの父親は金目立ての縁談を進めたがり、と喜劇的要素たっぷりで2人のパ・ド・ドゥに至るまで南国スペインらしい熱いエネルギーにあふれているが、稀代の名ダンサー、ヌレエフの振付だけあって、男性ソロのパ・ド・シャに見応えがあるのがさすが。