パリ・オペラ座が世界へむけて、新たな扉を開く-。 2013 THE CURTAIN REISES Bunkamuraル・シネマ
パリ・オペラ座での上演日:2012年9月19日(バスティーユ)
上映時間:3時間28分
指揮:トマーシュ・ネトピル/演出:ロバート・カーセン
キャスト:ジェーン・アーチボルド/ソフィー・コッホ /アナ・マリア・マルティネス
ケイト・アルドリッチ/ステファノ・セッコ
オペレッタ作曲家オッフェンバックが渾身の力をこめて書いた娯楽大作で、上演する側も大変な力を入れる公演です。なぜなら4つの物語を一度にお見せすることになるのですから。詩人ホフマンの身の上に起こった失恋の話が次々と披露されるのですが、そのどれもが幻想的で、華やかな見どころが満載です。とくに全幕歌い続けのタイトル・ロールは、イタリアから何回も来日している人気のステファノ・セッコが務め、相手役のソプラノは、いずれも世界中の歌劇場で主役を張る女性歌手が妍を競い、悪役のフランク・フェラーリ、喜劇役のエリック・ユシュなど、端役も見逃せません! どうぞあなたも主人公と一緒に、世界旅行へ旅立ってください。
Text by オペラ作品解説:青島広志(作曲家)
東京芸術大学講師。作曲・指揮・ピアノの分野で常に活動する。オペラ解説者としても名高く、TV出演も多い。