2014.07.23UP

●演奏曲目 7/26(土)11:00/13:30 伊賀あゆみ&山口雅敏

本番に先駆けて、出演の伊賀氏&山口氏ご本人から曲目解説が届きました。演奏曲目の中には、二人に献呈された世界初演作品も!本演奏の情報は、イタリアの音楽雑誌「MUSICA」でも紹介されています。本邦初披露となるアレンジももりだくさんのプログラムです。

 

日時: 7/26(土) 11:00/13:30

出演: 伊賀あゆみ&山口雅敏

 

 

曲目:

ルージェ・ド・リール(山口雅敏編曲):フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」<世界初演> 

J. Rouget de Lisle (arr.by M.Yamaguchi):”La Marseillaise” Hymne national de France

「アンネテ・オン・フェット ブンカムラ2014」を記念して、まずはフランス国歌から。リストによるピアノ独奏編曲もヒントに、見た目にも楽しい進化系連弾で幕開けです。

 

ギーゼキング:子供の歌による遊戯~きらきら星の主題による6つの変奏曲~

W. Gieseking:Jeu sur une chanson d’enfants pour piano

フランス民謡「きらきら星(ああ、お母さんあなたに申しましょう)」を主題にした変奏曲。ギーゼキングは、ドビュッシーやラヴェルの名演を数多く残した大ピアニストです。一味違うきらきら星の世界をお楽しみください。

 

ドビュッシー:小組曲より「小舟より」

C. Debussy:Bateau From Petit Suite

フランスを代表する作曲家ドビュッシーの連弾曲と言えばこの小組曲。「小舟にて」は、フランスの詩人ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」にある詩と同タイトル。波のような分散和音の上を旋律が優雅に、そしてゆるやかに流れていきます。

 

ガスパリアン:4つの絵画より「ドビュッシーへのオマージュ」

G. Gasparian:Quatre Tableaux  “Hommage à Debussy”

アルメニアに生まれフランスで育ったジェラール・ガスパリアンは、現在パリの音楽院で教授を務めています。2003年に書かれたこの作品は、ドビュッシーの「運動」「花火」「雨の庭」の旋律があちこちに登場し、またドビュッシーに影響を与えたムソルグスキーの「展覧会の絵」のモチーフも聴かれます。

 

プーランク(Vlahek編曲):エディット・ピアフへのオマージュ <日本初演>

F. Poulenc (arr.by B.Vlahek):Hommage a Edith Piaf

フランスと言えばシャンソン!歌手エディット・ピアフを讃えた、甘くせつない歌心の溢れる作品です。今日は珍しい連弾編曲で。

 

モノー(ピアナ編曲):愛の賛歌~エディット・ピアフのシャンソン~ <日本初演>

M. Monnot (arr.by R.Piana):Hymne a l’amour

日本でも歌われる機会の多い一曲。ピアフが生涯の恋人マルセン・マルタンへの想いを書き綴り歌った名曲です。ロベルト・ピアナ編曲、山口の独奏で。

 

ピアナ:「シンデレラ」印象なる踊り第2番 <世界初演>

R. Piana:Impressionni Di Danza N.2 “CENERENTOLA”(World Premiere)

ロベルト・ピアナは、現在イタリアとフランスで活躍中の作曲家です。私たちの演奏をYouTubeで見たピアナ氏が、2人のために作曲し献呈してくださいました。本日の演奏が世界初演です。シンデレラのストーリーと共に、語りのような音の動き、華やかなダンスシーン、鐘の音などお楽しみ頂けます。

 

ラヴェル(ガーバン編曲):5時のフォックストロット

M. Ravel (arr. by L.Garban):Five o’clock,Fox-Trot

ラヴェルのオペラ《子供と魔法》に登場する1曲で、5時のお茶の時間に中国のカップとウェッジウッド製のティーポットが、二重唱を歌いながらフォックストロットに合わせて踊る愉快な場面。ラヴェル自身のピアノ協奏曲やヴァイオリンソナタの旋律も用いたユーモア溢れる楽しい曲です。ガーバンによる連弾編曲。

 

サン=サーンス(アンダーソン / 伊賀あゆみ編曲):白鳥 <日本初演>

C. Saint-Saens (G.Anderson / A.Iga):Le Cygne

「動物の謝肉祭」は様々な動物が登場するオーケストラ作品ですが、「白鳥」はチェロの独奏と2台のピアノで演奏されます。本日は原曲にはない装飾が散りばめられた2台ピアノ編曲を、更に連弾に編曲したものを演奏します。

 

サン=サーンス(ホロヴィッツ / 山口雅敏編曲):死の舞踏 <世界初演>

C. Saint-Saens (V.Horowitz / M.Yamaguchi):Danse Macabre (World Premiere)

サン=サーンスが作曲した4つの交響詩のうちの1つ。ピアノ版ではリストによる編曲と、それを元に更なる編曲を施したホロヴィッツ編が有名ですが、本日はホロヴィッツ編を更に華やかにした「進化系連弾(山口編)」でお送りします。

 

出演者プロフィールはこちら↓

http://www.piano.or.jp/enc/pianists/detail/347/