2025.03.19 UP
【展覧会情報】実践女子大学香雪記念資料館「第24回 学祖・下田歌子展-愛国婦人会と夜間女学校-」
実践女子大学渋谷キャンパス内にある実践女子大学香雪記念資料館。
4月1日(火)より開催される企画展をご紹介いたします。
■『第24回 学祖・下田歌子展-愛国婦人会と夜間女学校-』
愛国婦人会は、明治34(1901)年、奥村五百子(いおこ)の呼びかけにより、政府高官とその夫人などが発起人となり、明治33(1900)年の「北清事変」の戦死者の遺族への援助を目的に設立されました。会の趣意書を起草したのが下田歌子です。名誉会員に皇族を迎え、各県に支部を設けたほか、朝鮮本部、台湾支部も設置されました。
下田歌子は、創立当初より評議員を務め、大正9(1920)年、67歳のときに第5代会長に就任します。就任後は会の趣旨を広めるため、大正10(1921)年より全国で講演会を開催します。8月には、北海道および樺太、10月には京城(ソウル)、奉天、大連にも足をのばし、講演は30数回を数えました。翌年には、関東、九州地区を中心に講演50回に及び、昭和元(1926)年末には、会員数が39万余名も増加しました。また婦人職業相談所(紹介所)、授産所の開設(仕事の斡旋)、夜間女学校の開設、大正12(1923)年の関東大震災後には、罹災者救済の恒久施設を被害の甚だしかった本所に開設しました。この「隣保館」には、婦人宿泊施設、職業紹介所、託児所、児童図書館などが設置されていました。関東大震災では、衣類・夜具の不足を補うため、市民に配布した衣類だけでも200万点に達したといわれ、実践女学校の生徒もこの衣服作製に協力しました。
本展では下田が晩年まで力を注いだ社会事業と女子教育について紹介します。
開催期間:2025年4月1日(火)~4月25日(金)10:30~17:00
休館日:土・日曜日
会場:実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1・2
JR・東京メトロ・東急電鉄・京王井の頭線「渋谷駅」東口から徒歩約10分
東京メトロ「表参道駅」B1出口から徒歩約12分
〒150-8538 東京都渋谷区東1丁目1番49号
http://www.jissen.ac.jp/kosetsu/
TEL: 03-6450-6805
※実践女子大学香雪記念資料館は、実践女子大学渋谷キャンパスの創立120周年記念館1階ロビー奥にあります。
駐車場・駐輪場はありませんので、公共の交通機関をご利用ください。
入館の際は、六本木通り沿いにある正面入口右手の警備室に、その旨をお伝えください。
※やむを得ず会期や開館時間を変更する場合があります。最新情報は当館ホームページをご確認ください。
*入館無料
主催:実践女子大学香雪記念資料館
後援:渋谷区教育委員会
\同時開催/
■下田歌子記念室『特集展示 下田歌子のあゆみと芸術へのまなざしⅠ』
下田歌子記念室では、下田先生ゆかりの品々を展示しています。木製の机をはじめとして先生が生前使われていたもの、宮中等より拝領した美術工芸品、ご友人、教え子から贈られたもの、あるいは先生ご自身が執筆されたものなどです。
年表と合わせて、明治・大正・昭和の時代に女子教育に捧げられた先生の足跡を辿りながら、その人生に思いをはせつつ、業績を顕彰しています。
開催期間:2025年4月1日(火)~4月25日(金)10:30~17:00
休館日:土・日曜日
会場:実践女子大学香雪記念資料館 下田歌子記念室
*入館無料
主催:実践女子大学香雪記念資料館
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