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2023.12.06 UP

Bunkamuraオープンヴィレッジ 
探究型・芸術体感プログラム × 大日向中学校

写真を通じて“自分ならではのまなざし”を見つける探究型プログラム

 

Bunkamuraは文化・芸術の発信だけでなく、文化の担い手たちの育成にも努めています。その対象には、現在進行形で文化芸術に携わっている若手アーティストだけでなく、これから将来について考えていく学生や子どもたちも含まれています。
そんな彼らに、知識や教養を深め、知的好奇心を刺激する学びや、文化・芸術に触れる楽しさを体験できる機会を創出する一環として、Bunkamuraオープンヴィレッジは2023年度、長野県佐久穂町で日本初のイエナプラン教育を実践している大日向中学校と連携し、『探究型・芸術体感プログラム』を実施しました。

*イエナプラン教育とは1924年にドイツで生まれた教育法で、異年齢の子どもたちが1つのグループで共に 活動することが特徴的。基礎学習(教科学習)や探究型総合学習である「ワールドオリエンテーション」を中心に、子どもたちが自分で学習計画を立て、学びを深めるとともに自主性や自立心を養っていくことを重視しています。

今回は、同校の特徴的なプログラムである「ワールドオリエンテーション」内で活動しました。「子どもたちのまなざしで切り取る“渋谷”と“佐久穂”」をテーマに、1年生から3年生までの生徒約30人が参加しています。
都市風景をクールに切り取るスタイルで熱狂的なファンを持つ写真家ソール・ライターの作品鑑賞を参考に、ただ作品を観るだけで終わらず、表現者として“自分ならではのまなざし”で渋谷や佐久の街を写真撮影するという意欲的な内容です。本物の芸術作品に触れることで得られる感性や創造性を磨くだけではなく、探究のプロセスを通じて文化・芸術に対する関心や理解を深め、豊かな表現力を育てるために、写真の鑑賞と分析、撮影体験から視覚的表現を学びます。さらには自分たちが撮影した写真の展示方法も探究した上で、学校内外に向けた発表の機会を得ることで展覧会開催のプロセスも実体験しました。

 

こちらのアーカイブでは活動の記録をまとめてご紹介します。

 

◆2023年6月に実施した事前ワークショップと7月に実施した渋谷での撮影会のレポートはこちら

◆WEB写真展開催に向けての準備レポートはこちら 

◆WEB写真展<まなざし>の制作秘話を語る!
 本プログラムに関わった、写真家のかくたみほ氏、アートディレクターの柿木原政広氏、大日向中学校教頭の関康平氏による座談会の模様をお届けします。
 子どもたちと大人たちが一緒に取り組んだ本プログラムの裏側もぜひご覧ください。
 ・〈前編〉こちら>
 ・〈後編〉こちら>

長野の中学生は、カメラレンズ越しに【まち】をどのように見つめたのか。

【探究型・芸術体感プログラム】大日向中学校×Bunkamura WEB写真展<まなざし>こちら >