INTERVIEW インタビュー
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最終年に見えてくるもの-山田和樹
2015年からスタートした山田和樹×日本フィルのマーラー・ツィクルスが最終章を迎える。2017年5月~6月の「第3期 昇華」で演奏されるのは、第7番「夜の歌」、第8番「千人の交響曲」、第9番という作曲家の円熟期の大曲。規模も構想も更に巨大になったマーラーの宇宙が若き山田和樹の柔軟な創造性によって展開される。この果てしないマーラーの世界観について、今、山田和樹が思うことは?絵画や色彩など多彩なイメージが飛び出すインタビューとなった。
インタヴュー・文 小田島久恵
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交響曲第4番 ソリスト-小林沙羅
今年、井上道義指揮、野田秀樹演出の『フィガロの結婚』のスザンナ役を演じて大好評を博し、2012年にはソフィア国立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』のラウレッタ役でヨーロッパ・デビューを飾るなど、今最も注目されている若手ソプラノ歌手の一人である小林沙羅は、天性の表現者に違いない。
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シリーズ第2期に向けて-山田和樹
第1期を振り返って、マーラーと武満徹の音楽について
どのように感じたのか、そして迎える第2期について
山田和樹にインタビューしました。 -
感じるままを表現して-上白石萌歌
武満徹「系図」―若い人たちのための音楽詩―
第4回公演のプログラム、武満徹「系図」―若い人たちのための音楽詩― はニューヨーク・フィルハーモニック創立150周年を記念して委嘱された作品。
谷川俊太郎の詩集『はだか』から選んだ6篇の詩を、武満自らが少女の一人称として再構成した朗読詩が全編に配される。
武満は、この朗読者には12歳から15歳くらいの少女が望ましいとし、その意を尊重した山田和樹により、15歳の上白石萌歌(かみしらいし・もか)に白羽の矢が立った。 -
ツィクルス・シリーズ開幕に向けて-山田和樹
マーラーと武満徹の音楽の魅力、その両者を組み合わせた理由を
山田和樹にインタビューしました。 -
人間の歌 ―― マーラー、武満徹との出会いのツィクルス
2015年、ツィクルスの開幕にむけて─ 30代半ばでツィクルスを手がけるのは大仕事だし、第4番を除けば、個々の交響曲を プロのオーケストラで指揮するのも、山田和樹にとっては初めての挑戦になる。 「いま、自分にとって一番やりたいことが実現できるオーケストラ」と語る日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者のポストを更新し、「ちょうど距離感もいい時期に」このツィクルスへと船出するわけだ。マーラーの9つの交響曲に、武満徹の名作を組み合わせ、「日本から世界へ」をメッセージに日本人による演奏に主眼を置きつつ。壮大な冒険の始まりに立つ、山田和樹に話を聞いた。