誰もが知る名曲“サマータイム”をはじめ、ジョージ・ガーシュインの珠玉の名曲が満載!!
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「ポーギー&ベス」といえば、なんといっても誰もが知る名曲、“サマータイム”が歌われることで有名である。劇中で3回も登場することからも、この作品を象徴する歌であることがわかる。
また、ポーギーとベスのデュエット曲“ベス、ユー・イズ・マイ・ウーマン・ナウ”や“アイ・ラブズ・ユー、ポーギー”の他にも、珠玉の名曲が満載であることは、意外に知られていない。 |
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これら「ポーギー&ベス」の名曲の数々は、オペラのオリジナル・ヴァージョン以外にもジャズの名手たちによってアレンジされ、名録音を残している。ジャズの帝王、マイルス・デイビスやエラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロングなどの録音がCDやDVDになっていることからも、人気ぶりがうかがえる。「ポーギー&ベス」はオペラやミュージカルの垣根を越え、名曲の数々を残した画期的な舞台作品である。 |
様々なアーティストによってカバーされているスタンダードナンバー。
「ポーギー&ベス」のために書かれた“サマータイム”のオリジナルを聴ける貴重な機会! |
作品の冒頭で、若い猟師の妻・クララが赤ん坊を抱いて歌う子守唄。“Summertime...,”と長く声を曳いて歌いだされるイントロが印象的だ。アメリカの古典として歌い継がれているこの曲は、ジャズのスタンダードナンバーとしても広く親しまれており、マイルス・デイビスやエラ・フィッツジェラルドなどがアレンジをして名録音を残している。また、伝説のロック・ブルースシンガー、ジャニス・ジョップリンによる絶叫に近い“サマータイム”は、一度耳にしたら忘れられない。このバージョンはかつてCMに使われ、話題となった。
“サマータイム”は、「ポーギー&ベス」の中では全部で3回歌われる。1・2回目はクララが、3回目は夫の身を案じ、嵐の中に飛び出していったクララに残された赤ん坊を抱いて、ベスが歌う。夏の暑さ、けだるさ、不安、不思議な安らぎ……作品全体のテーマともいえるこの曲は、様々な情景を浮かび上がらせ、歌い手によっても様々に表情を変える。
ひとりの女を愛し続けるポーギーと、流され続ける女ベス。孤独でよるべない運命を生きるふたりの物語は、ブルースの憂愁の中に、どこか強い生命力を感じさせるこの子守唄と、ぴったり合っている気がする。
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高い歌唱力を必要とする名曲の数々。美しい二重奏や層の厚いアンサンブルも聞き応え十分!
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1.
My Man’s Gone Now
クラウンによって殺されたロビンスの妻セリーナが、夫の葬儀の場で歌う。
「うちの人は逝ってしまった、もう聞けない、あの人の疲れた足音が、階段を上がってくるのも」
深い悲しみと絶望がにじみでたナンバー。 |
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2.
I Got Plenty O’Nuttin’
「俺には何もないが愛する女がいる。」と、ベスがいっしょに暮らしてくれる喜びを歌ったポーギーのナンバー。 |
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3.
Bess, You Is My Woman Now
ポーギーとベスによって歌われる珠玉のデュエット・ナンバー。
「朝も、夜も、夏も、冬も おまえにはおれがついている」(ポーギー) |
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4.
It Ain’t Necessarily So(いつもそうとは決まっていない)
キティワ島でのピクニックで麻薬密売人のスポーティンライフによって皮肉たっぷりに歌われる。ジャズや黒人霊歌の要素が濃厚にでた作品。
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5.
I Loves You, Porgy
乱暴者のクラウンからひどい目にあい錯乱状態になったベスが正気を取り戻した時にポーギーとともに歌われる。“Bess, You Is My Woman Now”と並ぶ美しい二重奏。
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6.
Oh, Heav’nly Father
すさまじいハリケーンの中、手を打ち、足と腰でリズムをとりながら歌われる圧巻のアンサンブル。もともと南部の黒人たちの間で歌われ踊られていた、独自の祈祷から着想を得たナンバー。
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7.
Oh,Lawd, I’m On My Way(神様、出かけます)
フィナーレを飾る曲。ニューヨークに行ってしまったベスを悲嘆にくれる間もなく追いかけるポーギーと、キャット・フィッシュ・ロウの住人全員が歌う、まるで叫びのような祈りが込められたナンバー。 |
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