ポーギーとベスのリアルで切ない愛の物語
舞台は1920年代のアメリカ南部、サウス・カロライナの黒人スラム街キャットフィッシュ・ロウ(なまず長屋)。男達がいつものようにサイコロ賭博をしている。しかし争いになってロビンズを殺してしまった乱暴者のクラウンは逃走する。ひとり残されたクラウンの情婦ベスは、ずっと独りぼっちで暮らしてきた足の不自由な乞食・ポーギーの優しさ、温かさに惹かれて一緒に暮らすようになる。
ある日スラム街の連中とキティワ島にピクニックに行ったベスは、隠れていたクラウンと再会し、身をまかせてしまう。
嵐の晩、島を抜け出したクラウンがベスを取り戻すためポーギーの小屋にやってくる。格闘の末、ポーギーはクラウンを殺してしまう。
警察に捕まったポーギーが1週間後に戻ってくると、ベスは麻薬密売人のスポーティンライフの甘い誘いに乗ってニューヨークへ旅立った後だった。ポーギーはベスを追って、わずかな希望を胸にニューヨークへ旅立つ。


ガーシュインの最高傑作を極上のキャストで!
“ラプソディ・イン・ブルー”、“パリのアメリカ人”などの管弦楽曲から“ス・ワンダフル”、“シャル・ウィ・ダンス”など数々のスタンダード・ソングまで、ジャンルを越えて数々の名曲を生み出したアメリカの作曲家、ジョージ・ガーシュイン。彼が力と才能のすべてを注ぎ込んだ、最高傑作が「ポーギー&ベス」だ。
ときには傷つき、だまされながらも無償の愛を捧げるポーギーと、彼を愛しながらも他の男の誘惑に勝てない女・ベス。ふたりの愛の歌は、リアルで切なく心に響く。
「ポーギー&ベス」は、男と女の愛、裏切り、そしてただ精一杯に生きることを、ジャズ、ブルース、ゴスペルといった黒人音楽のエッセンスと伝統的なオペラ形式のみごとな融合で描いた傑作。黒人特有の歌唱法、スラングで書かれたこの作品は、ほとんどのキャストを黒人でそろえなければならないため、日本では上演の機会が非常に限られている。
今回はニューヨーク・ハーレムシアターの新プロダクションによる舞台が来日。指揮者で芸術監督のウィリアム・バークハイマー氏は「今までにないキャストが揃った。特にポーギーは過去最高の素晴らしいキャストだ」と自信を見せている。オペラ、ミュージカル、ジャズなどのあらゆるジャンルの垣根を越え、それらすべての魅力で感動を呼ぶ迫力の舞台「ポーギー&ベス」。アメリカが生んだ20世紀最高の舞台作品を、最高のキャストでご覧いただく貴重な機会。ぜひお見逃しなく!!



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