ザ・フィンランドデザイン展 ― 自然が宿るライフスタイル

CHAPTERS展覧会構成

INTRODUCTIONフィンランドへようこそ! 自然の魅力あふれる写真とポスター

フィンランドの四季折々を捉えた美しい写真の数々と、自然の魅力を伝える観光ポスターで、フィンランドデザインの世界へいざないます。

エルッキ・ホルッタ《フィンランド
ツーリスト協会のポスター
「冬-夏」》1948年、フィンランド文学協会出版、ヘルシンキ市立博物館蔵、Photo/Juho Nurmi、©Come to Finland&ErkkiHölttä

CHAPTER1有機的曲線が描くフォルム 自然が織りなす美の傑作

芸術家たちにインスピレーションを与え続けるフィンランドの自然。とりわけ森は大事なテーマであり、そこで培われた木々はデザインを形づくる素材そのものでもありました。フィンランドデザインを象徴する有機的フォルムは、ここに原点を見出すことができます。

参考写真:サイマー湖
©Visit Saimaa/Silvennoinen
アルヴァ・アアルト《「サヴォイ」花瓶》1936年、カルフラガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵、Photo/Rauno Träskelin

CHAPTER2機能的なフォルム -研ぎ澄まされた実用美の世界、ロングセラーの秘密

大量生産と実用性をキーワードとする機能主義から生まれたシンプルかつ合理的なデザイン。フィンランドの家庭や生活様式に変化をもたらし、人々の暮らしの質を向上させたプロダクトは、今も愛され使い継がれています。

アイノ・アアルト《「ボルゲブリック」
花瓶、ボトル》1932年、カルフラガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵、Photo/Rauno Träskelin

CHAPTER3フィンランドデザインの黄金時代を築いた挑戦的フォルム

フィンランドデザインの「黄金時代」と表現された1950年代、合理的な機能主義から離れた独自のデザインが花開きました。その美しいラインと抽象的で有機的なフォルムがトリエンナーレなどの国際的な舞台で絶賛され、世界的に名声を高めたこの快挙が国民の自尊心を大きく鼓舞します。

タピオ・ヴィルッカラ《杏茸》 1946年、
イッタラガラス製作所、コレクション・カッコネン蔵、Photo/Rauno Träskelin

CHAPTER4テキスタイルに活かされた絵画的なパターンと装飾

家庭用テキスタイルの需要が飛躍的に高まった戦後、フィンレイソン社やタンペッラ社等の老舗と、当時新興のマリメッコ社は、競いあってモダンなテキスタイルを生産、輸出するようになります。伝統的な絵柄だけでなく、同時代の絵画や工芸にも刺激された革新的なパターンも生まれました。

セッポ・サヴェス《アンニカ・
リマラ「リンヤヴィーッタ」ドレス、ヴオッコ・ヌルメスニエミ「ガッレリア」テキスタイルデザイン》1966年、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵
ヨーラン・アウグストソン《Vスペース》1967年、ヘルシンキ市立美術館蔵、🄫KUVASTO, Helsinki & JASPAR,Tokyo, 2021 G2563、Photo/Hanna Kukorelli

CHAPTER5 暮らしの中のモダンデザイン 私らしさを探して ―心ときめく暮らしのヒント

近代的な消費社会を迎えた1960年代 、人々は自分独自のスタイルを求め始め、ファッションと広告がより大きな役割を果たすようになります。フィンランドの女性たちにとってモダンライフの良きヒントとなった広告や雑誌、カタログなどが鮮やかな魅力を放ちます。

ティモ・サルパネヴァ(グラフィックデザイン)、クレア・アホ(写真)《PMKコットン雑誌カタログ》1958-1960年、タンペレ市立歴史博物館蔵、Photo/Jaana Säilynoja

CHAPTER6おもちゃ、絵本、プロダクト…子どものためのデザイン

一大福祉国家へと成長したフィンランドでは、子どもたちとその未来への希望とともに、子ども向けのプロダクトもより充実していきます。妖精の国ならではのキャラクターも続々登場し、中でもムーミンは世界を夢中にさせました。

カイ・フランク《木製人形(サーカスの団長、女の子)》1940年代、フィンランド・デザイン・ミュージアム蔵、Photo/Harry Kivilinna(サーカスの団長)