印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション

Chapters章解説

序章

1916年、海運王として財を成したウィリアム・バレルは、スコットランドとイングランドの国境にあった自宅であるハットン城にも作品を収蔵し、自身のコレクションに囲まれながら暮らしました。少年の頃からビジネスの世界に身を置いたバレルが、癒しを求めて収集した彼の自慢の絵画群をご紹介いたします。

  • ハットン城(1915年頃)© CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • フィンセント・ファン・ゴッホ 《アレクサンダー・リードの肖像》 1887年、油彩・板、ケルヴィングローヴ美術博物館蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection

第1章身の回りの情景

人物、果物、花など、部屋の中の静謐せいひつかつ親密な情景が描かれた作品群。
  • エドゥアール・マネ 《シャンパングラスのバラ》 1882年、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ヤーコプ・マリス 《若き芸術家》 1878年頃、水彩・グワッシュ・紙 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • アンリ・ファンタン=ラトゥール《春の花》1878年、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ポール・セザンヌ 《倒れた果物かご》 1877年頃 油彩・カンヴァス ケルヴィングローヴ美術博物館蔵  © CSG CIC Glasgow Museums Collection

第2章戸外に目を向けて

家の中、街中、郊外へと戸外に広く目を向けて、その景色や、生活・仕事を営む人々、動物を描いた作品群。
  • エドガー・ドガ 《リハーサル》 1874年頃、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ジョゼフ・クロホール 《二輪馬車》 1894-1900年頃 水彩、グワッシュ・麻布 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ヤーコプ・マリス 《ペットの山羊》 1871年 油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ポール・セザンヌ 《エトワール山稜とピロン・デュ・ロワ峰》 1878-79年 油彩・カンヴァス ケルヴィングローヴ美術博物館蔵 © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • カミーユ・コロー《フォンテーヌブローの農家》 1865-73年頃、油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • アンリ・ル・シダネル 《雪》 1901年 油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection

第3章川から港、そして外洋へ

海運王と呼ばれ、港や海への想いが人一倍強いであろうバレルが選んだ海景画を中心とした水辺の景観の作品群。
  • アンリ・ル・シダネル 《月明かりの入り江》 1928年 油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • ギュスターヴ・クールベ 《マドモワゼル・オーブ・ドゥ・ラ・オルド》 1865年 油彩・カンヴァス © CSG CIC Glasgow Museums Collection
  • カミーユ・コロー《船舶(ル・アーヴルまたはオンフルール)》 1830-40年頃、油彩・紙、板 © CSG CIC Glasgow Museums Collection