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ルーベンス 栄光のアントワープ工房と原点のイタリア | Bunkamuraザ・ミュージアム | 2013/3/9(土)-4/21(日)

ルーベンスって実はこんな人!

1教養の人

ネーデルラント語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ラテン語など、複数の言語を自在に操った。
手紙はイタリア語で書かれたものが多い。さらに絵画主題となる歴史や文学に精通。
のちに学位や貴族の称号を手にしている。

2家族思い

二度の結婚を通じて8人の子供をもうけた(うち一人はルーベンスの死後に生まれている)。
亡くなった兄の子供を引き取る。

3情熱家

大事な収入源である工房を約2年閉鎖してまで、故郷の和平交渉に奔走。
この間、工房での絵画制作は行われなかった。

4向上心

優秀な版画家を探すためなら外国にも行く。
注文の厳しさに耐えかねた版画家が暗殺未遂事件を起こしたとも。

4向上心

1 6 3 5年 8月1 6日 ルーベンスがペレスクに宛てた手紙より
「私は平和を愛する人間であり、策略やあらゆる種類の紛争をペストのように憎悪しています。そして、心の平穏の中に生き、公的にも私的にも、多くの人々のために役立ち、誰も傷つけないことこそが、すべての名誉ある人物の第一の願いであるべきだと信じています。全ての王と貴顕たちがこのような見解であるとは限らないことを残念に思うのです。王たちが犯すいかなる過ちにも、民衆は苦しむことになるのですから」

ルーベンスは、帽子を被った自画像を、イギリスのチャールズ1世と、フランスの学者で友人ペレスクのために制作しました。本作品は、工房の画家による、その模写と考えられます。偉大な画家ルーベンスの肖像は人気が高かったのです。