Orchardシリーズ
K-BALLET Opto『シンデレラの家』
In association with PwC Japanグループ

PRODUCTION NOTES制作ノート

2024.04.15 UP

和田 永特集

いよいよ開幕まであと2週間となった『シンデレラの家』
4月からは、この舞台の重要なカギを握る一つである家電演奏集団「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」との合同稽古がスタートしました。
エレクトロニコス・ファンタスティコス!(通称ニコス)は、ミュージシャンである和田永が率いる、使い古された家電を「電磁楽器」として再び転生する演奏集団。電化製品から発する静電気、電気波長、光の点滅といった信号を音に変え音階を創作。西洋の楽器とは一風異なった土着的な響きを奏でる姿は、まさに家電先進国日本が生み出した新たな「民族楽器」と言えるのかもしれません。本作では、ブラウン管テレビ、扇風機、PC冷却ファンといったシンデレラの「家」にあるとされる電化製品たちが、楽器あるいは舞台セットとして舞台を彩ります。
なかでも注目は、「シンデレラ」の代名詞ともいえる舞踏会シーン。本作では、ペロー版シンデレラをもとに、シンデレラは3回舞踏会へ通うという設定を踏襲します。その3回の舞踏会は、家族から解放されたいというシンデレラの夢でもある一方、家族のもとへ帰らなければという心理的な不安を生み出す場でもあります。
そうした少女の葛藤をダイナミックかつ、ノスタルジックに語るうえで欠かせないのがニコスの存在なのです。

和田 永インタビュー映像