ヴェルディ:オペラ『オテロ』(演奏会形式)全4幕(原語上演・字幕付き)

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2017.07.30 UP

「オテロ」を巡る二人の女性


ヴェルディの最高傑作オペラ「オテロ」には、二人の女性が登場します。一人は、主人公オテロの妻、デズデーモナ。そして、もう一人は、デズデーモナの侍女で、オテロを破滅に導くイアーゴの妻、エミーリア


今回、デズデーモナ役は、世界中の歌劇場から引っ張りだこのスター、エレーナ・モシュク。日本でも大変人気のあるソプラノ歌手です。
2013年ミラノ・スカラ座 来日公演では、ドゥダメル指揮「リゴレット」のジルダを歌ったのは記憶に新しいところ。
オペラの総本山スカラ座をはじめとするイタリアの主要な歌劇場、ベルリン、リヨン、チューリッヒ、ブリュッセルなど欧州で大活躍です。東京の新国立劇場にも何度も出演しています。
今が旬のモシュクのデズデーモナ、バッティストーニの指揮でどのような化学反応が起きるか楽しみです。


エミーリア役の清水華澄は、オーチャードホールのお客様には、「山田和樹 マーラー・ツィクルス」ですっかりお馴染み。交響曲第2番「復活」、そして第8番「千人の交響曲」でアルト・ソロを歌い高い評価を得ています。
2008年小澤征爾指揮新日本フィル「ファウストの劫罰」のマルガレーテが認められ、以後、国内で活躍中。新国立劇場、二期会のオペラなど、今や欠かせない存在です。
先月は、佐渡裕プロデュース「フィガロの結婚」のマルチェリーナも好評を博しました。


「オテロ」第2幕第4場、オテロとデズデーモナ、そして、イアーゴとエミーリアが加わる四重唱。物的証拠となるハンカチが、デズデーモナからイアーゴの手に渡っていく緊迫の場面。
モシュクと清水華澄、二人の女性がどのようなドラマを演じるのか、目が離せません。

そんなエレーナ・モシュクさんと清水華澄さんから、今回の「オテロ」への意気込みのメッセージが寄せられました。
 エレーナ・モシュク:「I am very happy to sing Desdemona in Orchard Hall!!!♡」
 清水華澄:「マエストロの全身で奏でる音楽の一つに私もなりたいです!」