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3回目を迎える 奇跡のガラ公演

エトワール・ガラ2010

2010年7月28日(水)~8月1日(日)

Bunkamuraオーチャードホール

イントロダクション

 「エトワール」とはフランス語で「星」の意味。パリ・オペラ座バレエ団においては最高位のダンサーをあらわす言葉である。エトワールの下には4階級あり、ダンサーは年に一度の昇級試験を受けてこの階級を上がっていかねばならず、厳しい階級制度ができあがっているのだ。最高位の「エトワール」だけは指名制で試験を受けて合格すればなれるというものではなく、ダンサーにとって究極の称号を意味する。

 そのエリート中のエリートが集まって企画し、セルフ・プロデュースするグループ公演が「エトワール・ガラ」だ。日々パリ・オペラ座バレエ団の団員として研鑽を積み舞台に立っている彼らが、さらにもっと自分を表現したい、こんな作品を踊ってみたいという思いを、実際の公演にしたものである。2005年夏に第1回公演を行い、"最先端のバレエ"を見せつけられた日本の観客は本当に衝撃を受けた。2008年の第2回公演もいまだに話題にのぼるほどの名舞台の数々を残し、そしてこの夏堂々の3回目公演を行うことになった。

一度きりでなく継続していることこそが、このガラ公演のクオリティの高さと興行的にも成功をおさめていることの証拠である。アーティスティック・オーガナイザーであるエトワールのバンジャマン・ペッシュのもと、彼らは自身の振付作品やチャレンジしてみたい作品を探し、ときには名だたる振付家に委嘱してこのガラ公演が世界初演となる作品まで用意してやって来る。

なによりも、自己満足に陥ることなく、日頃バレエにそれほど親しんでいない人でも充分楽しめ、それでいてバレエ・ファンもあっと驚くような感動を用意してくれているのが素晴らしい。日常の舞台をこなしつつアイディアを練り、自主的なレッスンもするのだからこれはよほどの覚悟がないとできない至難の業だ。このガラに参加するダンサーはみな「エトワール・ガラ」公演の一員になれて誇りに思う、と語っている。それだけ彼ら自身にとっても刺激的でやりがいのある公演なのだろう。
 日本だけでしか見ることのできないエトワール・ガラ公演、今年はどのような感動が待っているのか楽しみである。

※音楽は録音テープを使用いたします
※表記の出演者・演目・プログラム組合わせは2010年6月現在のものです。出演者の怪我などのやむを得ない事情により変更になる場合もございます。公演中止の場合を除き、入場料の払い戻しや公演日の振替えはいたしかねますので予めご了承ください。
※出演を予定しておりましたイザベル・シアラヴォラは怪我のため来日できなくなりました。
※正式な配役は公演当日に会場でお配りをする配役表にて発表となります。

© Philippe Biancotto