演出家ペーター・コンヴィチュニーは1945年にフランクフルトで生まれ、ライプツィヒで幼少期を過ごす。ベルリンでオペラ演出の基礎教育を受けたあと、ベルリーナー・アンサンブルで演出助手になり、最初の演劇、オペラ演出を手がける。またこの時期ドイツ内外の大学で講師としても活躍する。1980年以来著名劇場で数多くのオペラ演出を手がけ、とくに84年以降、ハレ州立劇場で上演したヘンデル作品の演出は大きな注目を浴びた。
今日コンヴィチュニーの代表的演出作品に数えられるのは、ハンブルク州立オペラでの≪ローエングリン≫、≪ヴォツェック≫、≪ドン・カルロ≫、≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫、≪ルル≫、≪モーゼとアロン≫、エッセンでの≪ダフネ≫、ドレスデンでの≪チャルダシュの女王≫、グラーツでの≪ファルスタッフ≫、ベルリンでのノーノ≪イントレランツァ1960≫と≪ドン・ジョヴァンニ≫、ハノーファーでのノーノ≪慈愛に満ちた大きな太陽の下で≫、モスクワでの≪さまよえるオランダ人≫、そしてシュツットガルトでの≪神々のたそがれ≫等である。
コンヴィチュニーはDDR芸術賞(旧東ドイツ)、ベルリン芸術アカデミーのコンラート・ウォルフ賞、ドイツ連邦功労賞受賞者であり、またライプツィヒ、ドレスデン、ベルリン、ハンブルクの各芸術アカデミー・メンバーでもある。
『オーパンヴェルト』誌批評家選考で<年間最優秀オペラ演出家>にこれまで5回選出されている。


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