プロフィール

アイーダ・ゴメス

©下坂敦俊
1982年スペイン国立バレエ団入団。当初からソリストとして活躍、85年プリマ・バレリーナに昇格。 同バレエ団創設10周年記念には、アントニオ・ガデスとともに「血の婚礼」を踊る。89年、ホセ・アントニオ振付、ホセ・ニエト音楽によるバレエ「ドン・フアン」の“ドニャ・イネス”役を初演。90年、マドリッドのマリア・ゲレーロ劇場でのアントニア・メルセー“ラ・アルヘンティーナ”100周年記念に参加。トリエステとカルカソンヌでの国際的ダンス・スター・ガラや、“エスクエラ・ボレラ”のガラに出演するなど、偉大なダンサー達と共演。96年、ゲスト・アーティストとして、ホアキン・コルテス・カンパニーに参加、欧米各地の重要劇場で公演。また、モーリス・ベジャールのカンパニーとルドラ・スクールで講師を務める。97年「三角帽子」でマドリッド王立劇場のオープニングを飾る。 98年スペイン国立バレエ団芸術監督に任命され、同バレエ団史上、最も若い芸術監督となる。2000年、アントニオ・カナーレス振付「フリーダ・カーロ」とホセ・アントニオ作「伝説のカルメン」という正反対の2つの役柄を演じる。
01年、スペイン国立バレエ団を退団、自身のカンパニーを設立。 カルロス・サウラを芸術監督に迎え「サロメ」を02年1月にサンタンデル・フェスティバル・パレスで初演。以降、国内外の著名な劇場やフェスティバルで公演、04年の東京(Bunkamuraオーチャードホール)、大阪公演でも絶賛を博す。同年ミラノ・スカラ座で自らの作品「スエニョス(夢)」を初演、欧州だけでなく台湾、中国を含め公演多数。
04年6月マドリッドの王宮での、スペイン国王陛下のためのガラ公演“スエニョス”を踊り、12月には、カルロス・サウラの新作映画“IBERIA”に舞踊家および振付家として参加。 スペイン文化省より、2004年国家舞踊賞を受賞した。


カルロス・サウラ

©KAZUO WAKAYAMA
「狩り」(66年)でベルリン映画祭監督賞を受賞したのを皮切りに、ほとんどの作品が、各国の主要な映画祭受賞などの栄誉に浴している。80年代以降は舞踊を題材にした作品を多く発表。特にアントニオ・ガデス主演の「血の婚礼」(81年)、「カルメン」「恋は魔術師」のフラメンコ三部作は、ガデスを世界的なスターに押し上げただけでなく、スペイン映画の傑作として国内外に広く知られ、その斬新な映像は、映画表現の新たな可能性を切り開いた。
2004年、東京(Bunkamuraオーチャードホール)と大阪で上演した「サロメ」は、アイーダ・ゴメスの演出依頼により創作、絶賛を博した。同タイトル映画版も撮影し、モントリオール国際映画祭の芸術貢献賞、ゴヤ賞5部門最優秀賞に輝いた。その映画はBunkamuraル・シネマでも上映され、舞台同様高い評価を得た。

主な作品
1966 「狩り」ベルリン映画祭監督賞
1967 「ペパーミント・フラッペ」ベルリン映画祭監督賞
1974 「従妹アンヘリカ」カンヌ映画祭審査員特別賞
1976 「カラスの飼育」カンヌ映画祭審査員特別賞
1977 「エリサ、わが命」カンヌ映画祭主演男優賞
1979 「ママは百歳」アカデミー賞最優秀外国語映画賞ノミネート
1981 「血の婚礼」カーロヴィー・ヴェアリー・フェスティバル審査員特別賞
「急げ、急げ」ベルリン映画祭金熊賞
1983 「カルメン」アカデミー賞最優秀外国語映画賞ノミネート/カンヌ映画祭最優秀芸術貢献賞
1985 「恋は魔術師」アカデミー賞最優秀外国語映画賞ノミネート
1990 「歌姫カルメーラ」ゴヤ賞13部門最優秀賞/モントリオール世界映画祭最優秀主演男優賞/ベルリン映画祭最優秀主演女優賞、ヨーロッパ映画賞
1995 フラメンコ
1998 「タンゴ」ゴヤ賞受賞(最優秀音響賞、最優秀撮影監督賞ノミネート)/カンヌ映画祭アウト・オブ・コンペティションテクニカル大賞/ゴールデングローブ賞最優秀外国語映画賞ノミネート/アカデミー賞最優秀外国語映画賞ノミネート
1999 「ゴヤ」ゴヤ賞5部門最優秀賞/モントリオール映画祭審査員賞、最優秀芸術貢献賞/サレルノ映画祭最優秀作品賞、最優秀男優賞
2002 「サロメ」モントリオール映画祭芸術貢献賞/ゴヤ賞最優秀オリジナル・ソング賞
2005 「IBERIA」(邦題「イベリア 魂のフラメンコ」)


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