「打楽器(パーカッション)」「金管楽器」そして「ヴィジュアル・アンサンブル(ダンスチーム)」の3つのパートからなる「ブラスト!」。その若さにもかかわらず世界最高のパーカッショニストと金管奏者に名を連ねるパフォーマーたちは、美しく正確な音を刻みながら絶えず動き回る。また、激しくかつ上品なバトンやダンスパフォーマンスを繰り広げるヴィジュアル・アンサンブルは、長年の練習によって想像を絶するようなエネルギーとパワーを必要とする2時間のショーを完璧にこなす技術を身につけている。
楽器とダンスが融合し、楽器が踊り出すような「動く」音楽が魅力の「ブラスト!」。だが、ところどころに織り交ぜられた「静」の中で聴かせる音楽も素晴らしい。全米から選抜されたメンバーたちの驚異的な技術・才能・情熱とすばらしいチームワークは必見!
「ブラスト!」を彩るカラーの数々、ヴィジュアル・アンサンブルのパフォーマンス、多彩なフォーメーション、客席やロビーに飛び出すメンバーたち。これらの演出で様々なジャンルの音楽は最高に盛り上がり、次第に会場全体を巻き込んでゆく。躍動感あふれるステージに身を任せていれば、もう黙って席に座ってはいられない。個性的なメンバーたちと触れ合い、身体を動かし、声援を送るうちに、誰しも「ブラスト!」の熱気に加わってしまうはず。あなたも「ブラスト!」(爆発)せずにはいられない!
打楽器
金管楽器
ヴィジュアルアンサンブル


全編を通して、各シーンにはテーマ・カラーがある。「ブラスト!」を彩るカラーの数々は、音楽やヴィジュアル・アンサンブルのパフォーマンスとみごとに調和して私たちの心に響いてくる。笑い、和み、白熱し、圧倒され、そしてときには哀しみを誘う。黒い床に描かれた白い格子模様は、アメリカンフットボールのフィールドでマーチングバンドが演奏するスタイルのなごり。モノトーンの舞台に映える色彩と感情の旅をお楽しみに!

◆ACT 1

1.カラーの序曲 「ボレロ」(ラヴェル)
暗転の中、石川直がスネアドラムのソロで登場!開幕はかの有名なラヴェルの「ボレロ」。やがてシンバルに太鼓、沢山の管楽器が炸裂する印象的なオープニング。


2.カラー・ホイール 「カラー・ホイール」(ジェフ.リー)
これから始まる“色と感情の旅”への導入部。全てのカラーをヴィジュアル・アンサンブルのパフォーマンスで紹介。舞台後方の覆いが取られ、おなじみのキューブと打楽器セクションが舞台に登場。


3.ヴァイオレット 「スピリット・コンプリメンタリーズ」(タルボット)
最初に登場するカラーは美しいヴァイオレット。幻想的な動きに思わず感嘆の声と拍手が沸き起こる。


4.ブルー 「エブリバディ・ラブズ・ザ・ブルース」(ファーガソン/レーン)
「ロス」(D.エリス)
ブルースが快調に響く。
トランペットのソロが天から降ってくる「ロス」はこのショーの最も感動的なシーンとして知られている。哀しいメロディで喪失感を歌いあげる。


5. グリーン 「シンプル・ギフト」「アパラチアの春」(コープランド)
アパラチアの大自然はグリーン。ビジュアル・アンサンブルが巧みに操るアイテムは大地に生える草を表す。ヴィジュアルアンサンブルがベルのついたアイテムを踊りながら鳴らす「動」、メンバーたちの美しい歌声を聴かせる「静」の対比も印象的に心に響く。


6.ブラック 「バッテリー・バトル」(T.ハナム/J.リー/P.レニック)
「メディア」(バーバー)
第1部の最後は個人技の世界。「ブラスト!」を代表する打楽器奏者2人の名人芸が炸裂する“ドラム対決”は、さながら楽器を持った喧嘩のようでエキサイティング。この「決闘」は、「ブラスト!」の中で唯一、奏者が自由にアレンジできるパートだという。今年、石川直はどんな決闘を見せてくれるのか!
打楽器が次第に増えてつくり出すドラムライン、太鼓とバチのリズムの波は圧巻。フィナーレは、全員が舞台狭しと暴れまわる。


インターミッション
「ブラスト!」に休憩はない?!パーカッションの精鋭たちが楽器を抱えてロビーに踊り出す。卓越したテクニックを惜しみなく見せてくれると同時にコミカルな面も発揮。メンバーたちとの距離がぐっと縮まる瞬間だ。石川直率いる日本バージョンのパフォーマンス、今年はいったいどうなるのか!?
実際の場所とは異なる場合があります。ご了承ください。

◆ACT 2

7.オール・カラー 「カラー・ホイール・トゥー」(ヴァンダーコルフ)
第2部は、再び「カラー・ホイール」で色彩のおさらいから。


8. イエロー 「クラプキ巡査」(バーンスタイン/ソンドハイム)
「レモンテック」(J.ヴァンダーコフ)
テーマカラーは第1部の寒色系から、第2部では暖色系へと移っていく。
バーンスタインの『ウェスト・サイド・ストーリー』から「クラプキ巡査」は陽気でコミカルなシーン。
「レモンテック」はモダンなテクノロジーを表現。舞台袖から投げ込まれる旗が舞い、ヴィジュアル・アンサンブルの光るアイテムが一斉に回る様子は幻想的。


9. オレンジ 「タンジェリン・アマディッジ」(J.ヴァンダーコフ)
「ランド・オブ・メイクビリーヴ」(C.マンジョーネ)
「マリンバ・スピリチュアル」(三木稔)
「アース・ビート」(スピロ)
オレンジは大地を表す。オーストラリアの先住民族アボリジニを思わせる不思議な楽器の響きがこだまする。客席のフリューゲルホーンと舞台のフレンチホーンが呼びかけ合い、チューバが楽しげに演奏。
「マリンバ・スピリチュアル」と「アース・ビート」は「ブラスト!」オリジナルの2曲。マリンバは土をイメージしている。さまざまな個性的な楽器が登場し、さらに先住民族を想像させる歌声が加わり、最後は打楽器の大合奏へ。


10. レッド 「マラゲーニャ」(レクオーナ)
「ブラスト!」を彩る最後のカラーは激しく情熱的な赤。スペイン舞曲の中、男女の愛憎劇が繰り広げられる。ショーのすべてがここに集結、メンバーたちの才能と情熱が炸裂!
(写真©小林 洋)


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