NICOLAS MAIRE ニコラス・マイレ (ヨハネ)
1975年11月10日にサンティミエ(スイス)生まれ。スイスの初等および中等上級言語学校にて早くから教育を受ける。
1991年、ロンドン・ロイヤル・バレエ・スクールにて学び、翌年、同校卒業。その後1994年まで東ベルリン国立舞踊学校で学ぶ。
1994年には舞踊および演劇の歴史について学び、マルティン・プットケ教授より、タラソー・メソッドによるパ・ド・ドゥとクラシック・バレエの指導に関する資格を与えられる。同年、ローザンヌ・コンクールで3つの賞のファイナリストおよび優勝者となり、ウラジーミル・デレヴィヤンコによるドレスデンの国立バレエ団に参加する。
1995年から97年まで、マルティン・プットケ監督の下、エッセンにあるウエストファリア国立バレエ団にソリストとして参加。1997年から4年間は、ナチョ・ドゥアト率いる国立舞踊団のメンバーとなり、2001年にはエリア・ロサノと共演。
マイレのクラシック・バレエに対する経験は、「パキータ」、「海賊」、「ドン・キホーテ」、「ラ・フィーユ・マル・ガルデ」、「オネーギン」およびその他クラシック・バレエ作品を踊ることにより豊かなものになっていった。
また、ラモン・オジェール、ステファン・トス、ダニエラ・クルス、ナチョ・ドウアト、ジリ・キリアン、ウィリアム・フォーサイス、ポール・ノートン、ニコロ・フォント、オハッド・ナハリンなどとの共演を通じ、ダンスについての知識をさらに深める。
プロフェッショナルなダンサーとして、スペイン全土をはじめ、フランス、ドイツ、オーストリア、ギリシャ、イスラエル、オランダ、香港、ニュージーランド、米国、カナダ、オーストラリアなど世界各地で公演している。


PACO MORA  パコ・モラ (ヘロデ)
出身地マラガで12歳より芸術的キャリアをスタートする。独学にも関わらず、マラガの舞踊学院からスペイン舞踊の名誉資格免許を獲得した。
マティルデ・コラール、マノロ・マルティン、ホセ・グラネーロ、メルチェ・エスメラルダに師事。 ルイシジョ、マリオ・マジャ・アイーダ・ゴメスなどのソリスト達と共演し、マリア・ロサ監督による「三角帽子」では巨匠アントニオと共に作品に参加する。 また自らの舞踊団を率いて世界的に有名な劇場で、自作 “ロルカ・バイラ”, “カルメン”, アントロジア・デ・ラ・ダンサ・エスパニョーラ”などを披露した。
映画では“ “Duende” (マリオ・アントグネッティ監督),  “Desafinado” (マニュエル・ゴメス・ペレイラ監督) ,  “ドン・ファン” (ヤッケス・ウェーバー監督, 出演アリアドナ・ギル、ペネロペ・クルス)などに出演。
“Premio de Jovenes Flamencos”および “Premio Espectaculo Revelacion”を受賞。
また1999年には“Certamen Coreografico de Madrid ”のファイナリストになっている。
アントニオ・ガデスは彼に“おまえは遥か遠くへ行くだろう”と言ったことがある。
これは予言と言うよりも、アイーダ・ゴメスによる「サロメ」のヘロデ役において、そのプロフェッショナルで芸術的な才能で、評論家や聴衆の度肝を抜いたパコに、現在スペイン舞踊で最も才能ある舞踊家の1人として、のキャリアを遂行する、ということだろう。


CARMEN VILLENA FLOREZ  カルメン・ビジェナ・フロレス (ヘロデヤ)
1948年マドリッド生まれ。出身地にある王立音楽院で、カルメン・グラナドス、ホセ・グラネーロ、ペドロ・アソリン等の巨匠に師事し、スペイン古典舞踊、民族舞踊、フラメンコを学ぶ。後年ルイス・フエンテス、アントニオ・ガデス、アルベルト・ロルカなどによりテクニックを完璧なものとし、アリカンテ音楽・舞踊楽院にて古典舞踊教師の資格を得る。
マドリッド・スペイン・バレエおよびスペイン国立バレエ、両団の創立メンバーであり、またプリンシパル・ダンサーでもあった。その後カジノ・デ・マジョルカでプリンシパル・ダンサーを務めた後、所属舞踊団のアシスタント芸術監督となる。
アントニオ、ゴジョ・モンテロ、ラファエル・アギレラなどの伝説的な振付家と共に海外で公演する傍ら、マリア・ロサ、マリエンマ、ホセ・グレコがそれぞれに率いる各カンパニーで、多数の有名舞踊家が存在するにもかかわらず、ソリストを務めてきた。
スペインでは、マドリッドの国立サルスエラ劇場、セヴィーリャのマエストランサ劇場などに出演するほか、国際的なフェスティヴァルにも多数参加している
世界的なテレビ番組へは数限りなく出演し、マジソン・スクエア・ガーデン、ベルリン・オペラハウスなどを始め、世界各国の有名劇場でも踊ってきた。
突出した個性とユニークな芸術性は天性のものであり、カルロス・サウラ監督の「恋は魔術師」を始め多数の映画にも出演するだけではなく、「春」(ヴィヴァルディの「四季」より)など自分で振付けた作品も数多い。


【特別ゲスト】
ANTONIO ALONSO アントニオ・アロンソ (第1部/アルマ・デ・オンブレに出演)
マドリッド生まれ。
7歳よりフラメンコを始める。13歳でグラン・アントニオのマドリッド舞踊団に入団。その後、ラファエル・デ・コルドバ舞踊団を経てスペイン国立バレエ団に入団し、プリンシパル・ダンサーとして代表的な作品「メデア」など世界中で活躍する。85年にはウィーン国立歌劇場にて、オペラ「カルメン」でプラシド・ドミンゴと共演。96年自らのプロデュースによるアメリカ・ツアーも行い、97年来日、東京・六本木にてアントニオ・アロンソ舞踊学校を開設。以後、スペイン大使館の国際フォーラムに出演、CMの振付、多数のTV番組でも活躍する。01年6月、新宿文化センターにてデビュー30周年の記念公演を、02年3月、サントリーホールにて自身の舞踊団を率いてオペラ「カルメン」公演を行うなど後進の指導にあたる傍ら、精力的に自らの舞踊活動を行っている。


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