オーチャード・ホール始まって以来の熱狂と大音量!!
昨年の夏、嵐のようにやってきて、嵐のように去っていた「ブラスト!」メンバーたち。彼らが今年の夏もやってくると聞き、初日の会場を訪れた。昨年は「どんなことをやってくれるんだろう?」という不安と期待が入り交じる雰囲気だった会場も、今年は前傾姿勢で開演を待つ積極的な観客が多い。ワクワク感が肌で感じられるその雰囲気に、否が応でも期待が高まる。そして暗転。1曲目は、今や「ブラスト!」の“顔”とも言える、石川直のドラムで始まる「ボレロ」。あの繊細で規則正しいリズムが会場にこだまし、「ブラスト!」の熱い2時間の始まりだ! |
「ボレロ」は、打楽器、管楽器、ビジュアルの3チーム入り乱れての演奏。顔見せ的要素もあるので、全キャストをチェックしようとするが、とにかく動きまくるので到底無理。でも、このお祭り騒ぎのような、ワーッとした感じは「ブラスト!」でしか味わえないなぁと実感した。強調しておきたいのは、演奏技術が昨年よりも格段にアップしていること。これも1日12時間という練習をこなしてきた成果なのだろう。管楽器チームの見せ場でもある「Everybody
Loves the Blues」「Loss」のあたりは胸にグッとくるものがあった。 |
そしてグリーンのパートでは、シンプルに彼らの歌声が響く。「ブラスト!」のプロデューサーは、このショーを“感情の旅路=Emotionl
Journey”と表現しているが、私は“童心に還る旅”と解釈している。彼らの歌声は、幼い頃に歌った“何か”を思い出すのだ。そうして心がフラットになった瞬間、“悪ガキ”が登場する! |
1部のクライマックスで、このシーンを一番の楽しみにしている人も多い「バッテリー・バトル」だ。ソロでは精密な技を次から次へと繰り出すデビッド・E・コックスと石川直。ふたりのドラムを使ったバトルシーンは、子供だったら、いや子供でなくても、今すぐお箸でも使って真似したい! “光るスティック”を使った一糸乱れぬ演奏は、彼らの原点でもあるドラム・コーの魅力を伝えてくれる。観客のボルテージも最高潮に!
ここでしばしの休憩。昨年の来日でロビー・パフォーマンスがすっかり浸透したこともあり、観客はみなロビーへと急ぐ。あえて内容は詳しく書かないが、ポイントはパフォーマーが4人から6人にパワーアップしていること。打楽器陣、総出演で休憩時間も盛り上げてくれる。 |
2部では客席にもメンバーが登場し、演奏を繰り広げる。それでも自分の近くにきたメンバーにばかり気を取られていてはいけない。ステージ上では、演奏やダンスだけでなく、それぞれのメンバーがかなりの小ネタを披露(?)しているのだ。例えばデビッドはキューブのなかで、イスに寝転がりV字開脚をしながら演奏をしたり、妙なダンスを踊ったりしている。左目でメインのパフォーマンスを追いつつ、右目で後ろのメンバーをチェック…という技が必要。一度で全てを把握しきれないからこそ、「またみたい!」という衝動にかられるのだろう。 |
エンディング……ステージは赤一色に染まり、観客たちは思わず立ち上がって拍手喝采!
彼らはそのままロビーへと飛び出し、観客たちを送り出してくれる。“Hi!”と呼びかければ、“Hi!”と答えてくれる気さくなメンバーばかり。メンバーたちと触れ合っているうちに、自分もメンバーの一員になったような気がするのが不思議だ。
あっという間の2時間。小学生の男の子、女子高生、サラリーマン風の男性、年配の女性など、本当に幅広い世代が同じリズムに体を揺らし、笑っている!
参加すれば2、3歳は確実に若返ること間違いナシのショーだ! |
東京国際フォーラムでの公演は、安全上及び演出上の都合により、Bunkamuraオーチャードホールにて行われておりました休憩時のロビーパフォーマンスは開場前に、終演後のロビーでのパフォーマンスは客席内にて行われます。
また、休憩時と終演後も含め、客席内での写真・ビデオ撮影(カメラ付携帯含む)は禁止させて頂きます。使用を発見した場合には、一時預かりの上、フィルム・テープの没収、データの消去をさせて頂きます。
最後まで皆様に安全に公演をお楽しみ頂く為に、ご理解とご協力の程を、宜しくお願い申し上げます。 |
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