アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
Agnes BALTSA (mezzo-soprano) |
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1944年ギリシャ、イオニア海のレフカス島生まれ。アテネ国立音楽院で声楽を修め、1964年ブカレストのジョルジュ・エネスコ国際コンクール入賞、65年には初のマリア・カラス奨学金を与えられ、バイエルン国立歌劇場併設のオペラ歌手養成クラスに学んだ。68年フランクフルト国立歌劇場でドホナーニ指揮「フィガロの結婚」(モーツァルト作曲)のケルビーノでオペラ・デビュー。70年ウィーン国立歌劇場で「ばらの騎士」(R.シュトラウス作曲)のオクタヴィアンで絶賛を博した。以降、ベルリン・ドイツ・オペラ、ミラノ・スカラ座、ロイヤル・オペラ(ロンドン)、メトロポリタン・オペラ(ニューヨーク)といった世界の名だたる歌劇場に次々とデビューしいずれも大成功を収めた。帝王と呼ばれた指揮者カラヤンから、「世界最高のドラマティック・メゾ・ソプラノ」と称えられ、カラヤンの指揮する沢山のオペラ、コンサートで共演を重ね、それらの多くはレコーディングもされ名盤として残っている。79年秋、カラヤン&ベルリン・フィルに同行して初来日し「レクイエム」(ヴェルディ作曲)を歌って以来、日本にも大勢の熱狂的なファンを持つ。最近では、2002年2月ウィーン国立歌劇場で小澤征爾指揮「イエヌーファ」(ヤナーチェク作曲)の教会守りコステルニチカで新境地を開き大きな話題を集めた。 |
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