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展覧会への期待メッセージ

ロートレック・コネクション
愛すべき画家をめぐる物語
2009年11月10日(火)−12月23日(水・祝)
Bunkamuraザ・ミュージアム

展覧会への期待メッセージ

展覧会開催に際し、ロートレック、そしてパリにゆかりのある方々より、
本展への期待を込めたコメントを頂いております。

フランソワーズ・モレシャンさん(ファッション・エッセイスト)
フランスでも指折りの貴族の家柄に 生まれながら、彼が愛情を込めて描く対象は娼婦、またはキャバレーのダンサーであったり、いわゆる社会の底辺に生きる人々の姿です。
足が不自由であるという肉体的ハンディが、恵まれない人々への共感ともなったのでしょうが、日本の浮世絵にも大きな影響を受けて、フランスの伝統的な肖像画とは異なる独自の世界を構築しました。社会階層を越えた享楽的な都市と時代…ベル・エポックを代表するパリでしか生まれ得ない天才画家と言えるでしょう。 「ロートレック・コネクション」で今も息づくパリのエスプリを堪能してください。
田崎真也さん(ソムリエ)
フランス料理店で仕事を始めたころ、ロートレックの描くポスターなどから華やかなパリをイメージし、憧れる想いが一層強くなったことが、渡仏の機会を早めた一因です。



猫沢エミさん (シンガー・ソングライター)
自らのハンディを通して弱き者、夜に生きる者たちに優しいまなざしを投げかけ続けたロートレック。
なぜ彼の絵が人々を惹きつけてやまないのか。
その奥深い理由が、額縁から透けて見えることだろう。
こぐれひでこさん(イラストレーター)
ロートレックが料理にも情熱を注いでいた、と知ったのは最近のこと。
踊り子たちも彼の料理に舌鼓を打ったのだろう。
今までよりもっと親近感のある《好き》という気持ちで彼の作品を鑑賞することになりそうで、展覧会がとても楽しみ。
山本容子さん(銅版画家)
ロートレックは、境界線上で遊んでいる。
書き文字入りのキャバレーのポスターは、「デザイン」の領域であると同時に、「肖像画」のカ テゴリーにも入る。
またその全体が、大型のリトグラフの「版画作品」として観賞出来る。
彼の自由表現に接すると、勇気が湧く。
パトリス・ジュリアンさん(ライフスタイルデザイナー)
トゥールーズ=ロートレックは、パリのひとつの区のライフスタイルのシンボルとして絵画世界の境界線を越えた。
その場所はモンマルトル。
現在のモンマルトルとはかけ離れ19世紀中頃から世紀末までこの小さな田舎的エリアにパリ文化のなかで発酵し、くすぶっていたアーティスト達が集まり、すべてのタブーを捨て去った。中でもロートレックははるかに自由で斬新な表現でポスターや雑誌の表紙を飾った。
この展覧会はロートレックとその仲間たちの作品によって、かつてのエスプリを感じさせてくれる。
作品を観ながら、彼らがどのようにそれまでのタブーを打ち壊したか情熱を感じとりたい。

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