HIGHLIGHTS見どころ
今話題のアーティストによる
発見に満ちた個展、
待望の都内初開催!
観客とともに「発見」する、
ひらかれた現代アート
身の周りに存在する何気ないものごとに注目し、小さな気付きを独自の視点で捉えなおし作品を制作するアーティスト・鈴木康広(1979年~)。そのユーモラスな作品は、置かれるロケーションの変化、あるいは鑑賞者の視点や発見がスパイスとなって、その時々で新たな表情を見せてくれます。
本展では、代表作である《まばたきの葉》や《空気の人》をはじめ、鈴木康広の繊細な視点と斬新な発想にもとづく「見立て」(=あるものを見て他の何かを連想し、新たな視点で捉えなおすこと)から生まれた作品約50点を展示します。同じ作品と向き合っても、気付きや発見は人それぞれ。鈴木康広の「発見」から生まれた作品と、それを観て新たな「発見」をする鑑賞者、そしてその様子を見て別の視点からの「発見」をする隣の鑑賞者、と、「発見」の連鎖となって繋がっていったらどんなに楽しいことでしょう!
そうした「発見」の手がかりとして、ただ鑑賞するだけではない体験型の作品も! 会場では、夏休みの工作や自由研究のヒントにも出会えるかもしれません。
Bunkamura ザ・ミュージアムが、文化と自然にあふれるヒラメキの場所・二子玉川の地にて開催する本展。現在進行形で生まれ続ける「発見」をお楽しみください。
見立てとは?
眠れない夜、天井をじーっと眺めていると木目が顔やお化けなど、違うものに見えてきたことはありませんか? このような「これは何かに似ている」という気付き、そして実際に、あるものを別の何かに置き換えて表現することを「見立て」といいます。例えば《りんごの天体観測》は、りんごの斑点を夜の星に見立てた作品。この発想転換のプロセスは、鈴木康広の大切な創作源のひとつです。
鈴木康広 コメント
“発見した”とか“発見する”とはいっても、“発見しています”と現在進行形で使うことはないなあ、と思ったんです。
でも、この瞬間にも、何かを“発見した!”と思っている人は世界中にたくさんいるはずですし、何かに夢中になっている子どもも、じつはその子にしかわからない発見をたくさんしていると思うんです。
ただし、自分で意識しないと、それが発見だとは気づきません。
そこで、じつは世界はさまざまな発見の種で満ちていることを、見方をチェンジすることで気がつくような、そんな展覧会をつくりたいな、と思っています。