ボテロ展 ふくよかな魔法

フェルナンド・ボテロ 《モナ・リザの横顔》 2020年 油彩/カンヴァス
フェルナンド・ボテロ 《モナ・リザの横顔》 2020年 油彩/カンヴァス
フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》 1992年 油彩/カンヴァス
フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》 1992年 油彩/カンヴァス

ボテロ展 ふくよかな魔法

ボテロ展 ふくよかな魔法

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    生誕90年 巨匠ボテロの大規模展

    南米コロンビア出身の美術家、フェルナンド・ボテロ(1932~)。1950年代後半から欧米で高く評価され、今日では現代を代表する美術家のひとりに数えられています。ボテロに注目が集まったのは1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、モダンアートの殿堂、ニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールにボテロの《12歳のモナ・リザ》(※本展には出展されません)が展示されたことに始まります。

    ボテロ作品を特徴づけているのは、あらゆるかたちがふくらんでいるということ。彼のモチーフは、人物も動物もふくよかで、果物は熟れきっているかのように膨らみ、楽器や日用品さえも膨張しています。ボリュームを与えられた対象には、官能、ユーモアやアイロニーなど複雑な意味合いが含まれ、観る人のさまざまな感覚に力強く訴えかけます。それはボテロ独特の「魔法」ともいえるもので、世界中で注目され続ける理由がそこにあるのです。

    南米だけではなくヨーロッパや北米、アジアでも大規模展が開催され、世界各地で人気を博しているボテロ展ですが、日本国内では26年ぶりの開催となります。2022年、生誕90年の記念すべき年にボテロ本人の監修のもと、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、ボテロとの新たな出会いを生む貴重な機会となることでしょう。

    フェルナンド・ボテロ(1932~)
    フェルナンド・ボテロ(1932~)

    私の人生は、描くためにある。フェルナンド・ボテロ

    1932年、南米コロンビアのメデジンで生まれたフェルナンド・ボテロは、20歳でヨーロッパに渡り、スペインやイタリアなどで古典作品から多くを吸収します。1956年には、ボリュームのある形態で対象を描くことを見出し、その後ボテロ特有の絵画様式が確立されていきました。1970年代から本格的に制作を開始したボリュームのある彫刻も有名です。あらゆる対象をふくよかに表現するボテロの作品には、不思議な感覚が漂い、観る者を惹きつける魅力にあふれています。

    POINTSみどころ

    みどころ1モナ・リザの横顔、世界初公開

    フェルナンド・ボテロが世界に注目されるきっかけとなったのは、1963年、ニューヨークのメトロポリタン美術館でレオナルド・ダ・ヴィンチの《モナ・リザ》が展覧されたとき、ボテロの《12歳のモナ・リザ》がニューヨーク近代美術館(MoMA)のエントランス・ホールに展示されたことです。一夜にして、ボテロの名前はニューヨーク中に知れ渡りました。「モナ・リザ」はボテロが描き続けているテーマの一つで、本展では2020年制作の《モナ・リザの横顔》が世界初公開されます。90歳を迎える今もなお、美術家として探求し続ける気迫の伝わる一枚です。

    フェルナンド・ボテロ《モナ・リザの横顔》 2020年 油彩/カンヴァス 136 x 100 cm
    フェルナンド・ボテロ《モナ・リザの横顔》 2020年 油彩/カンヴァス 136 x 100 cm

    みどころ2国内では26年ぶりの大規模展

    フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》 1992年 油彩/カンヴァス 230 x 192 cm
    フェルナンド・ボテロ《コロンビアの聖母》 1992年 油彩/カンヴァス 230 x 192 cm

    世界各国で空前のヒットとなっているフェルナンド・ボテロの展覧会ですが、本展は、1995-96年の巡回展以降、実に26年ぶりに日本国内で開催される大規模絵画展となります。ボテロ本人の監修により、初期から近年までの油彩ならびに水彩・素描作品など全70点で構成される本展は、展示作品のほとんどが日本初公開という注目のラインナップです。初めてボテロ作品に触れる方にも、ボテロファンにとっても、新たな発見のある展覧会となるでしょう。

    フェルナンド・ボテロ《象》 2007年 油彩/カンヴァス 112 x 84 cm
    フェルナンド・ボテロ《象》 2007年 油彩/カンヴァス 112 x 84 cm
    フェルナンド・ボテロ《踊る人たち》 2019年 鉛筆、水彩/カンヴァス 133 x 100 cm
    フェルナンド・ボテロ《踊る人たち》 2019年 鉛筆、水彩/カンヴァス 133 x 100 cm

    みどころ3世界中で愛される、ふくよかな作品

    1951年のコロンビアに始まり、ヨーロッパ、北米、南米、アジアなど世界各地でこれまで70年以上にわたり数えきれないほどの個展が開かれてきました。観る人を惹きつけてやまないのは、ふくよかでユーモア、ときに風刺を交えた独特な作風、そして作品自体の大きさにも圧倒されます。豊かで、生の喜びをも感じさせるボテロ作品の数々を、ぜひ会場でお確かめください。

    フェルナンド・ボテロ《楽器》 1998年 油彩/カンヴァス 133 x 172 cm
    フェルナンド・ボテロ《楽器》 1998年 油彩/カンヴァス 133 x 172 cm
    フェルナンド・ボテロ《バーレッスン中のバレリーナ》 2001年 油彩/カンヴァス 164 x 116 cm
    フェルナンド・ボテロ《バーレッスン中のバレリーナ》 2001年 油彩/カンヴァス 164 x 116 cm
    フェルナンド・ボテロ《赤の花》(3点組) 2006年 油彩/カンヴァス 199 x 161 cm
    フェルナンド・ボテロ《赤の花》(3点組) 2006年 油彩/カンヴァス 199 x 161 cm

    みどころ4なぜ、ふくよかな絵を描き続けるのか?

    フェルナンド・ボテロ《泣く女》 1949年 水彩/紙 56 x 43 cm
    フェルナンド・ボテロ《泣く女》 1949年 水彩/紙 56 x 43 cm

    ボテロのボリュームへの関心は、17歳の頃描いた作品《泣く女》(1949年)にすでに見出せます。その後、ヨーロッパ、特にイタリアで学んだ経験は、彼のボリューム感、官能性、デフォルメ表現に対する基盤を確固たるものにしました。ボテロは言います、「ボリュームを表現することで、芸術的な美を表現することを目指しているのです」、「私の作風は、私の作品の代名詞であるだけでなく、私が後世に残す遺産でもあるのです」と。

    パリのアトリエにて
※写真内の2 作品は出展されません。
    パリのアトリエにて
    ※写真内の2 作品は出展されません。
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