トランス=シベリア芸術祭 in Japan 2017

Cast & Staffキャスト&スタッフ

  • ©gela Megrelidze

    Vadim Repinワディム・レーピン(ヴァイオリン/トランス=シベリア芸術祭 芸術監督)

    プロフィール

    1971年シベリア生まれ。5歳でヴァイオリンをはじめ、その6ヶ月後にはステージで初めての演奏を果たした。11歳でヴィエニャフスキ・コンクール優勝、モスクワとサンクトペテルブルクでリサイタル・デビュー。1985年には14歳にして東京、ミュンヘン、ベルリン、ヘルシンキ、翌年にはカーネギーホールにデビューしている。そしてさらに2年後、17歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝、以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ボストン交響楽団、シカゴ交響楽団、クリーヴランド管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー、ロンドン交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、パリ管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、スカラ・フィルハーモニー管弦楽団と共演し、アシュケナージ、ブーレーズ、シャイー、チョン・ミョンフン、デュトワ、フェドセーエフ、ゲルギエフ、ヤンソンス、ユロフスキ、ネーメ・ヤルヴィ、パーヴォ・ヤルヴィ、レヴァイン、マリナー、メータ、ムーティ、小澤、ラトル等の指揮で世界有数のオーケストラと共演を続けている。リサイタルも世界各国でニコライ・ルガンスキー、イタマール・ゴラン等と定期的に行っており、マルタ・アルゲリッチ、エフゲニー・キーシン、ミッシャ・マイスキー、アレクサンドル・クニャーゼフも良き室内楽パートナーである。また彼のためにジェームス・マクミランが書いたヴァイオリン協奏曲は、ロンドン、フィラデルフィア、ニューヨークのカーネギーホール、パリのサル・プレイエル、アムステルダムのコンセルトヘボウで初演、絶賛され、昨夏にはBBCプロムスで完売のロイヤル・アルバート・ホールで演奏され、最高潮に達した。また、2014年より芸術監督として故郷ノヴォシビルスクにてトランス・シベリア芸術祭を開催している。CD録音も多く、ワーナー、ドイツ・グラモフォンに数々の名盤を残している。2010年2月フランスで最も権威ある"Victoire d'honneur"を受賞。同年12月にはフランス芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章。使用楽器は1733年作のストラディヴァリウス ‟ロード”。 

    閉じる

  • ©H.Iwakiri

    Svetlana Zakharovaスヴェトラーナ・ザハーロワ(ボリショイ・バレエ プリンシパル)

    プロフィール

    ウクライナ共和国出身。1989年キエフ・バレエ学校に入学、ワレーリヤ・スレーギナに学ぶ。95年、ワガノワ国際バレエ・コンクールに15歳で参加し、第2位を受賞。飛び級で、ワガノワ・バレエ・アカデミーの卒業クラスに転入し、エレーナ・エフテーエワに師事。その才能は早くから注目され、入学半年後には、マリインスキー・バレエ「ドン・キホーテ」にソロ・パートで出演。96年、17歳でマリインスキー・バレエに入団、「バフチサライの泉」のマリヤ役でデビュー以来多くの主要な役を踊り、翌シーズンにはプリンシパルに昇格した。2003年~04年シーズンにボリショイ・バレエにプリンシパルとして移籍し、リュドミラ・セメニャカに師事。ラコット振付「ファラオの娘」の初演を務めて以来、「ジゼル」「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「ドン・キホーテ」「ラ・バヤデール」「海賊」などの古典バレエのほか、マクミラン振付「マノン」、バランシン振付「アポロ」、「ジュエルズ」、「セレナーデ」、「シンフォニー・イン・C」、ノイマイヤー振付「椿姫」などの現代作品まで幅広いレパートリーで世界を魅了し続けている。
    また08年よりエトワールを務めるミラノ・スカラ座バレエ、01年の「ラ・バヤデール」主演以来継続的にゲスト出演しているパリ・オペラ座バレエのほか、英国ロイヤル・バレエ、ABT、ウィーン国立バレエなど世界のバレエの殿堂への出演も数多い。
    99年と00年にゴールデン・マスク賞、01年サンクトペテルブルグ市民賞、05年および15年にブノワ賞、10年フランス芸術文化勲章オフィシエ章を贈られているほか、05年にロシア功労芸術家、08年にロシア人民芸術家に任命されている。14年にはソチ・オリンピックでは閉会式で「戦争と平和」のヒロインのナターシャ・ロストワ役を披露。ロシアが誇る世界最高のバレリーナのひとりとして、バレエ界でいまもっとも注目をあつめる存在である。

    閉じる

  • Mikhail Lobukhinミハイル・ロブーヒン(ボリショイ・バレエ プリンシパル)

    プロフィール

    レニングラード(現サンクトペテルブルク)出身。2002年にワガノワ・バレエ・アカデミーをボリス・ブレグワゼのもと優秀な成績で卒業。同年マリインスキー・バレエに入団し、「ジゼル」「海賊」「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」「ライモンダ」「ドン・キホーテ」など古典作品のほか、ラヴロフスキー版「ロミオとジュリエット」、バランシン振付「アポロ」「放蕩息子」に主演。10年ボリショイ・バレエに移籍。「ドン・キホーテ」のバジル、「海賊」のコンラッド、「ジゼル」のアルブレヒト、「ラ・バヤデール」のソロル、「スパルタクス」「イワン雷帝」「くるみ割り人形」のタイトルロール、フォーサイス振付「ヘルマン・シュメルマン」などレパートリーをさらに広げ活躍。ロシアの季節20/21世紀プロジェクトのレギュラーメンバーとしてもクレムリン宮殿やパリ・シャンゼリゼ劇場などでの公演に参加している。

    閉じる

  • Denis Rodkinデニス・ロヂキン(ボリショイ・バレエ プリンシパル)

    プロフィール

    モスクワ生まれ。2009年にモスクワ国立グジェリ・アカデミック・ダンス劇場舞踊学校、13年にモスクワ国立バレエ・アカデミーの教育学部を卒業。09年にボリショイ・バレエに入団し、ニコライ・ツィスカリーゼらに師事し、15年にプリンシパルに昇格している。「白鳥の湖」のジークフリート、「ジゼル」のアルブレヒト、「ラ・バヤデール」のソロル、「くるみ割り人形」のタイトルロール、「イワン雷帝」のクルブスキー侯爵など劇場のほとんどのレパートリーに主演している。ロシア外の振付家との仕事も多く、クランコ振付「オネーギン」、ノイマイヤー振付「椿姫」などでも名演を見せた。14年2月にはソチ・オリンピックの閉会式で「シェヘラザード」を踊った。ザハーロワとは「カルメン組曲」のホセ役などで多々共演している。14年「バレエ:誌により‟ダンスの魂”賞、16年オレグ・ヤンコフスキー賞を授与。17年イタリアの「Danza&Danza誌」では年間ベストダンサーに選出。また、2017年ブノワ賞男性ダンサー部門を先5月末に受賞。世界のバレエ界より、注目を集める存在である。

    閉じる

  • Denis Savinデニス・サーヴィン(ボリショイ・バレエ リーディング・ソリスト)

    プロフィール

    モスクワ生まれ。2002年にモスクワ国立バレエ・アカデミーを卒業し、ボリショイ・バレエに入団。翌年ポクリタリー振付「ロミオとジュリエット」のロミオ役に抜擢されるなど、入団直後より主要な役を任された。「ジゼル」のハンス、「眠れる森の美女」のカラボス、「くるみ割り人形」のドロッセルマイヤー、「海賊」のビルバント、「愛の伝説」宰相、マイヨー振付「じゃじゃ馬馴らし」のペトルーキオなど多くの主要な役を踊っている。11年にはカリフォルニアのセジャーストローム芸術センターとのジョイント・プロジェクトに参加し、ドゥアト振付「レマンゾ」ほかを踊った。12年フォーサイス振付「ヘルマン・シュメルマン」の演技でゴールデン・マスク賞(最優秀男性舞踊手部門)を受賞している。

    閉じる

  • Dmitry Zagrebinドミトリー・ザグレービン(スウェーデン王立バレエ ファースト・ソリスト)

    プロフィール

    モスクワのバレエ・ダンサーの家系に生まれる。10歳よりバレエをはじめ、モスクワ国立バレエ・アカデミーのアレクサンドル・ボンダレンコのクラスを卒業。ボリショイ・バレエに入団。2012年よりモスクワ音楽劇場バレエのソリストを務める。08年ヴァルナ国際バレエ・コンクールで第3位、09年にはモスクワ・バレエ・コンクールで優勝、10年にはソウル国際ダンス・コンクールで優勝している。
    15年スウェーデン王立バレエにファースト・ソリストとして移籍。ヌレエフ版「ドン・キホーテ」でデビューを飾り2016年のブノワ賞にノミネートされた。古典作品からコンテンポラリー作品まで多くの演目で主要な役に抜擢され、活躍している。

    閉じる

  • Vladimir Varnavaウラジーミル・ヴァルナヴァ

    プロフィール

    ハンティ・マンシースクにあるモスクワ国立文化芸術大学付属の才能ある子供のための芸術センターで学ぶ。2008年カレリアの劇場にソリストとして招かれ、クラシックからコンテンポラリーまで数々の主要な役を踊る。10年史上最年少の21歳でロシアの舞台芸術界で最も権威あるゴールデン・マスク賞を受賞。近年はロシア国内に限らず、イギリス、スイス、イタリア、フランス、北欧諸国などでも高い評価を得ている。11年より振付家としても活躍しており、イーゴリ・コルプ、ディアナ・ヴィシニョーワらへの振付も多数。13年にはザハーロワのためにペルトの音楽による「Plus.Minus.Zero」を振り付けた。

    閉じる

  • Patrick de Banaパトリック・ド・バナ(「レイン・ビフォア・イット・フォールズ」振付・出演)

    プロフィール

    ハンブルグに生まれる。ハンブルク・バレエで学び、1987年ベジャール・バレエ・ローザンヌに入団、間もなくプリンシパルに。92年にスペイン国立ダンス・カンパニーに移籍。デュアト、キリアン、エックなどの作品でプリンシパルとして活躍。2003年自身のカンパニー“ナファス・ダンス・カンパニー”を設立。トルコ、オランダ、キューバ、イスラエル、オーストラリアなど世界中で活動を行う。その創作活動のフィールドは瞬く間に世界各国に広がり、マニュエル・ルグリ、アニエス・ルテステュ、オーレリ・デュポン、フリーデマン・フォーゲル、スヴェトラーナ・ザハーロワなど数々のスター・ダンサーに作品を提供。ウィーン国立バレエ、中国国立バレエ、東京バレエ団など多くのカンパニーに招聘され作品を創作している。近年の振付作品には15年、上海バレエに創作した「Exhoes of Eternity」のほか、現在ザハーロワとも新作の創作活動を行っている。また、上海ワールド・ガラの芸術監督を務めるなど、新たな活動にも積極的に取り組んでいる。2012年には「マリー・アントワネット」で、13年には「Windspiele-Windgames」でブノワ賞にノミネートされた。

    閉じる

  • Yuri Possokhovユーリー・ポソホフ(「フランチェスカ・ダ・リミニ」振付)

    プロフィール

    モスクワ国立バレエ・アカデミーにてピョートル・ペストフに師事。1982年に卒業しボリショイ・バレエに入団。10年の間にユーリー・グリゴローヴィチ作品で活躍し、ソリストとして活躍した。1990年代からはエフゲニー・ヴァルーキンのもとで振付を学びはじめる。海外での活躍も多くニーナ・アナニアシヴィリとは世界中でガラに出演した。92年、デンマーク王立バレエにプリンシパルとして移籍。古典バレエのほか、ノイマイヤー、クランコ、バランシン作品などで活躍した。翌年サンフランシスコ・バレエにプリンシパルとして移籍。2000年代からは精力的に振付作品を発表。06年にはボリショイ・バレエに「シンデレラ」全幕を振付。同年、ダンサーを引退しサンフランシスコ・バレエのレジデンス・コレオグラファーに就任。バレエ団のために「クラシカル・シンフォニー」「RAkU」「フランチェスカ・ダ・リミニ」「春の祭典」を創作し、世界中のバレエ団で上演されている。15年、ボリショイ・バレエにてロシアの詩人ミハイル・レールモントフによる中篇小説 「現代の英雄」 を元にした新作の全幕バレエを上演。 ゴールデン・マスク賞(バレエ優秀作品)を受賞。

    閉じる

  • Marguerite Donlonマルグリート・ドンロン(「ストロークス・スルー・ザ・テイル」振付)

    プロフィール

    ドンロンはベルリンに拠点を置きコンテンポラリー作品の振付家およびダンサーとして活躍に注目を集めている。アイルランドに生まれ、幼少期から伝統的なアイリッシュ・ダンスに親しむ。本格的なバレエ教育をうけ始めたのは16歳のときであった。イングリッシュ・ナショナル・バレエに入団し、1990年にはベルリン国立バレエにソリストとして移籍し、ナタリア・マカロワやルドルフ・ヌレエフ、ケネス・マクミランらと仕事をした。このころよりフォーサイス、ベジャール、キリアンなど現代作品を得意とするようになった。2001年~2003年ザールランド州立劇場の芸術監督および振付家に就任。ヨーロッパ各地やアメリカ、アジアで活動を広げた。文化・国籍・ダンス経験の異なる24名の若手ダンサーを集めた“iMove”プロジェクト、自己表現を助長するワークショップなどさまざまな活動を行っている。国際的な評価も高くコンテンポラリー・ダンスとアイリッシュ・ダンスの要素を取り入れた「Giselle-Reloaded」ではブノワ賞にノミネートされている。続く「Die Faust」ではドイツ演劇賞を受賞。NDT、シュツットガルト・バレエ、ベルリン国立バレエなどにも作品を提供している。
    ドイツバレエ・ダンス ディレクターズ・カンファレンスの名誉メンバーであり、ザールランド州知事より名誉賞、アイルランド首相よりグローバル・アイリッシュ・ネットワーク賞を受賞を贈られている。

    閉じる